「イノベーションを起こせる人の特徴」変化を好む人の話。
昨今、チャットGPTが話題になっていますが、誰もがイノベーションの予感を感じて、手当たり次第にYoutubeや書籍から学んでいますが、イノベーションはそう簡単に起こせるコトではありません。
経営学者として有名なピーター・F・ドラッカーは、「変化は顧客の新しい欲求や、貢献の機会である」と説いていますが、変化をイノベーションに繋げるためには、行動の質が最も大切なことです。
今日は、人が変化に対してどのように行動すれば、イノベーションを起こせるかについて書きました。
1.人は、本当に「変化」がスキなのか?
『脳には妙なクセがある』池谷裕二著に興味深い文章があったのでご紹介します。
これは、米ノースイースタン大学のバラバシ博士の研究を引用したものです。
バラバシ博士は、携帯電話会社と協力して顧客のGPSデータを元に行動を分析したそうです。
ちょっと怖い気もしますが、この結果はかなり興味深いものです。
実際、私自信の行動を省みると、新しい経験をしているつもりでしたが、一日の行動のは、80%以上がほぼ同じ行動をしていました。
2.どうすれば「変化」をスキになる人になれるのか?
別の視点で人の行動を見ると、脳には面白い特性があります。
「頭頂葉」は、身体を動かすために指示する部位で、ここを刺激すると「腕を動かしたい」「足を動かしたい」と思うだけで、実際に手足が動ていなくても動いた感覚になります。
「前運動野」を刺激すると、それに応じた身体のパーツが実際に動きますが、本人は手足を動かした感覚はありません。
つまり、「動きたい」と感じることと、「動く」こととは全く別のことなのです。
これを仕事に置き換えると、「頭頂葉」で戦略戦術をあれこれ考えてやった気になっていても、「前運動野」が身体に行動を促す指示をせず、成果が上がらない状態です。
ここに変化を好み、イノベーションを起こせる人になるヒントがあります。
つまり、「頭頂葉」で戦略戦術を考えたら、四の五の言わず「前運動野」を刺激して身体を動かしてしまえば、なんらかの「結果」が生まれます。
「結果」を分析すれば、かならず何らかの新たな「変化」が見えます。
「変化」が見えたら、「頭頂葉」で戦略戦術を考え、「前運動野」を刺激して行動すれば、新たな「結果」が生まれます。
3.よい結果は、よい体験となって、もっと「変化がスキ」が好きになる。
こう考えるとイノベーションとは、考えたことを実行し、その結果をフィードバックしながら変化に対応するプロセスの中で起こることだと分かります。
きっと読者は「なーんだ。。そんなの当たり前じゃないか!」
と思われたかも知れません。
しかし、「今日は、やる気が出ないなぁ」と思ったとき「頭頂葉」と「前運動野」のことを思い出して下さい。
まずは「前運動野」を意識的に刺激して行動を起こし、行動の結果から変化と課題と戦術を見いだし、それを繰り返せば必ずイノベーションの「機会」がみつかります。
それが「変化」を好み、イノベーションを起こせる人になることです。
皆さんは如何お考えでしょうか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?