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「自分の居場所」構築術 -人繋ぎの達人編- セカンドライフ#P05-

1.自分の「強み」で「居場所」を手に入れた人


A氏は定年まで一年を残し、人事からシニアスタッフの打診を受けました。

条件は、現役年収の約4割程度。
でも他に行く宛てもなく、取り敢えず残留することに決めたそうです。

彼は、セールス部門、商品企画やPRプロモーションを預かる部長職で定年を迎えた方ですが、もうひとつ凄い一面があったのです。
 
それは仕事上の人脈は言うに及ばず、仕事に関係のない業界の人達や、芸能界に近い人達との幅広い人脈です。
 
私は、「どうやってそんな幅広い人脈を持てたのか」と聞くと、
 
「別に何もしてないですよ。ただ誘われたら断らない。面白そうな人がいたら食事に誘う。ただそれだけです。」と答えてくれました。
 
そんな折、社長から直接電話が入り、緊張しながら話を聞くと以下のような打診を受けたそうです。 

社長 
「定年だって? これからどうするの? 再雇用で残るの?」

 A氏 
「はい。そのつもりです。よろしくお願い致します。」

 社長
「一つ頼みがある。我が社はブランド力を高めたいのだが、ジャーナリストやメディアのコネクションを持っている人材がいない。君はその業界の人達とコネクションを持っていると聞いたけど、どうなの?」

 A氏 
「はい。あくまで個人的な付き合いですが、仲良くしていて頂いている方は何人かいます。」 

 社長
「それならシニアスタッフではなく、常勤嘱託として広報に顔繋ぎをしてくれないか?」  

A氏 
「それでしたら、十分貢献できると思います。よろしくお願い致します」

この話を聞いて、
私は「あなたは人との交わりを楽しめるところが強みなんですね」
と話したところ、意外な答えが返ってきました。

「えっ?! こんなことみんなやってることじゃないの?。。。」

本人は、自分の強みにまったく気づいていない様子でした。
しかし、こういうことはよくあることなんです。

何故なら自分の「強み」は、いとも簡単にできてしまうことなので、他人も当たり前にできると思い込んでいるからなんです。

2.自分の「強み」が分かると、生き方が変わる

 
A氏は、これからやろうとしていることがあります。

彼の人脈の中に、
「これからスタートアップしたい若い人達がいます。」
「そういう若い人達に投資したいと考えるエンジェル投資家がいます。」

それを繋げてイノベーションを起こし、社会に貢献することを「自分の居場所」にしたいと言っています。

人の「強み」とは、他人の方がよく知っている場合が多いのです。

いちど、友人や同僚から「凄いな」とか「よくできるよね」と言われたことを思い出して見てください。きっと貴方の隠された「強み」が見つかるはずです。

そうやって自分の「強み」を見出したら、自分の興味の対象に活かしてみると思いもよらないことが起きるかもしれません。

結構そうやって「自分の居場所」を見つけた人が、私の周りに沢山います。

 3.定年前に「強み」を見出すと、楽しい人生が待っています


定年前に「強み」を見つけた人と、定年後に「強み」を見つけようとした人では、大きな差がでます。

定年前に「強み」を見つけることができた人は、“「強み」を活かして誰かの役立つ”ことからビジネスを考えることができます。
それが「自分の居場所」となります。

定年後に「強み」を見つけようとした人は、マネタイズを先に考えてから「強み」を活かす場を探さざるを得なくなります。
そうなると、やれることの範囲はかなり限られます。

この違いは非常に大きいです。
 
何故なら、ビジネスは誰かへの貢献があって、初めて継続できるビジネスになりますがお金儲けが目的のビジネスは、長続きしません。
 
一刻も早く「強み」を見出して、「自分の居場所」を創るアクションを始めませんか。

 


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