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相手に理解してもらうための努力

 自分語りという言葉がある。この言葉はマイナスの意味で使われることがほとんどで、必要以上に自分のことを語るような人間に対して使われる。  
 なぜ自分語りをしてしまうのか、多くの場合は自己顕示欲だろう。自分という存在を知らしめたい、尊敬されたい、褒められたい。これらは自分の評価を向上させるためであり、自分のためのものだろう。

 なら、自分語りというのはしてはいけないのか。そんなことはないだろう。自分のことをいっさい話さない人間の方が問題だ。人間関係において、会話が成り立たないような人間では困る。

 数か月前、内定式で同期となる人たちと会った。この時の自己紹介を聞いた際、仲良くなりたいと思う人間が少なかった。形式的な自己紹介ばかりで、自分のことを理解してほしいという気持ちを感じ取れなかった。
 正直、私は人のことをとやかく言えるわけではない。私の自己紹介が他の人より優れていたとは全く思わない。人見知りなところがあるので初対面は緊張する気持ちは非常にわかる。

 それでも、人間関係から逃げることはできない。私たちは一人では生きていけない。社会という枠組みの中で、多くの人の恩恵を受けて生かされている。人間関係はとても重要で、そのために多くの人に信頼される努力をするべきだ。その第一歩として、理解してもらうための努力が必要なのだと思う。

ぬきたし2より 多くの人とともに生きていくのに必要な努力について語られている。

 自分語りで必要になるのは、相手の気持ちを考え、自分のことを知ってもらうこと。その結果嫌われるなら仕方ない。相手に理解してもらうことは簡単ではない。
 自分語りに抵抗があるなら、自分から積極的に話しかけるのも良いだろう。自分から話すというのも人見知りにはけっこう大変だが、勇気を出すのも大切だ。人見知りを直したいと思うならまずは行動あるのみ。

 そして、そんな相手のことを理解する努力も必要だ。相手が自分と異なる考えをもっていても否定せず、その考えを許容する。相手のことを知ることで、円滑なコミュニケーションが可能になる。

 理解は人と関わる上で避けては通れない。今の自分を変えたいがどうしたらいいのか分からない人は、相手に理解される努力と、相手を理解する努力をしてみてほしい。

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