12シトライアル第二章 アンカー番号12番part8
第二十六話 12分の1の籤引き
こうして俺がリレーの代表になった翌日。放課後、メンバーで初めての顔合わせが行われた。このチームは各学年のA組とH組の連合軍である。そしてその中には、
「徹、今年はリレー出れるんだね。おめでとう…」
なぜか、桃子がいた。そういえばコイツ、やけにすばしっこかったっけ。
「お前も今年はリレー出るんだな。」
「出たくて出てるんじゃない。私より速い人がクラスにいなかった…それだけ。別にもしかして徹と同じチームで走れるんじゃないかなって期待して入ったわ