旅の記憶 ラサの街を歩く
29年前の春
僕はラサの街にいた
ラサについて何日目の写真だろうか
実はあまり覚えていない
多分体調が回復した
4日目か5日目だったのだろう
ラサの街は言わずと知れた
チベット自治区の省都ではあるが
この写真からわかるように
当時はそんなに大きな町ではなかった
同じ辺境の街ではあるが
夏に訪れたトルファンやパキスタンとは違い
女性の姿の方がよく目についた気がする
用途はよくわからないが
背中にカバンを背負っている人が目についた
地元の人のお出かけ用なのか
巡礼の人の何か巡礼グッズ入れなのか・・・
というのも、ここラサには
ポタラ宮をはじめとする
チベット仏教を信仰する
チベット族の人にとっては
憧れの地で、人生で一度は
五体投地で訪れてくることが
人生の目標なのだと聞いた
そのチベット族の人が
皆一様に同じようなカバンを
持っていたと思う
だから僕はマニ車や数珠のようなグッズが
あのカバンに入っていたのかなと思っている
ただの流行りかもしれないが
それと目についたのは動物たち
犬もたくさん見たが
鎖に繋がれているわけではなく
おそらく野良犬だと思われた
犬以外にも羊やヤクが
街の中をウロウロしていた
流石にこちらは
野良ということはないと思うのだが
放牧していたのだろうか
近くに飼い主らしい人が
いるわけでもなかったし
かといって野良でもないだろうし
チベット族の人々と動物が行き交う
不思議な印象の街ラサ
今はどんな風になっているのだろうか?
ラサの街は僕がもう一度
ぜひ訪れてみたいと思う街の一つだ
続く
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