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旅の記憶 1994・夏 遥かなるフンザ


30年前の夏
国境を越えた僕たちは
フンザを目指していた

道の途中だろうか


この辺りの記憶は
実はまだ曖昧
国境からススト
スストからフンザの道のり


ここがスストだったのか
途中の休憩ポイントだったのかも
思い出せない




頼みの写真も
しばらくこんな山と空の景色が続く


高山病から回復した
開放感のせいなのか
空がすごく綺麗だったからか
とにかくたくさん撮っている


遠くに子供の姿が、手を振っている


この写真も
景色が流れているから
走る車の窓から撮ったようだ
きっとパキスタンに入って
興奮していたのだろう


なんとなく高度が下がっている感じ


英語もあまり通じなくて
中国のように筆談もできなくて
いったいどれくらい走るのかも
わからずにいた


まだかまだかと
思いながら


車の窓から見上げて撮っている


こうして走ること数時間
ついに僕たちは
街にたどり着く

多分ススト、、、かな?



続く


パキスタンに至る前
シルクロード編はこちらのマガジンにまとめてあるので
良かったら見てみてください

撮り損ねたのか、影をとったのか


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