”楽しませる”と”楽しむ”
おはようございます。チューバ奏者の河野一之です。
最近様々なチャレンジをしていますが、17LIVEもその一つです。
これまでのエンターテインメントというのは音楽のコンサートや配信であったとしても、演者が空間や時間を創作し、お越しくださったお客様にお楽しみいただくものという意識がとても強く、こちらの演者側が楽しいうんぬんよりもいかに”お客様に楽しんでもらえるか”というところを強く考えていました。
様々な理由がありますが、その中の一つに演者が楽しいだけのエンタメというのがただの内輪ウケのような、まるで肝心のお客様を蔑ろにし自分たちだけ楽しいようなそんな状況のように思えたからです。
でも21世紀、令和3年の現在は国民総発信者時代、SNSの普及とスマフォの普及、そしてライヴ配信が気軽にできる時代になり誰でも簡単に発信者になれる環境が生まれてきました。
こうなってくると演者→お客様の一方通行のエンタメというのは徐々に衰退してきます。それはなぜか
配信や発信が簡単になった
→多くの人が不特定多数からのイイねやコメント、フォロワーを欲するようになる
→誰しもが発信者側、つまりエンタメの享受側であるお客様ではなく、エンタメを発する側の演者になりたいと思う時代になったのです。
17Liverしかり、Youtuberしかりです。
こうなってくるとこれまでのように「こちらが用意したエンタメを楽しんでいただく」というセットメニューでは誰も満足しなくなります。
それよりも、演者側体験キット、演者を盛り上げるスタッフキットなどこれまで特別な人、幸運な人しか体験できなかった「エンターテインメントを発信する側」にみんななりたいわけです。
これは当たり前の話で、自分が好きなアーティストや有名人がやっているようなことをコピーしたり、実際にそういう世界を見てみたいというのは誰しも思うことです。さらに国民総発信者時代=国民総主人公時代ということで全ての人が物語の主人公、または配役をしっかり与えられた役どころになりたいわけです。
勝者は美味しいところをあげられる人
なのでこれからの時代、というか今の時代の勝者は大スターとかものすごい特技を持っている人というよりかは、そんな発信をしたい人、主人公や重要な役どころになりたい人に
その舞台を用意してあげられる人
が勝ちだと思いました。
17LIVEも完全にそうです。僕がチューバをガンガン吹くのではなく、見にきてくださる視聴者さんが美味しい状況を作る。
見に来てくださる視聴者さんたちが目立てて、主役になれて、演者と同じ側にいられて、視聴者という場所にいながら演者を盛り上げ、サポートする
これが今の流れだなと17LIVEを約1ヶ月続けてみて大きな学びとともに理解しました。
Brass in Rectialもそうで、僕が体験してきたソリストとしての経験、音楽家としてのプロデューシングやプロジェクティング力をフル活用して自分の経験してきた素晴らしい時間を誰にでも簡単に経験してもらえるように設計したのがBiRです。
まとめ
目立ったも勝ちだった旧時代は終わり、今の世は目立たせた者勝ちの時代になってきました。
一昔前では信じられない潮流ですが、すでに起きまくり、大きな渦を巻いているこの流れに対応できなければ消えていくだけ
変化なくして進化なし、停滞=退化だと思ってまた前へ進みます。
17LIVE, Kazz_Tubaという名前で活動していますので、もしご都合よろしければ遊びにお越しください。絶賛実験中です。
Thank you
Kazz
サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。