見出し画像

トップ・アクションのチューバ(ベース)におけるマウスピースの角度

お疲れ様です。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。

マウスピースを毎日洗わない人のマッピの中が、どうなってるのか想像するのも恐ろしい河野です。 #夏場とか大丈夫

そういえばチューバ奏者なので、たまには真面目なチューバな内容を

トップ・アクションのチューバ(ベース)におけるマウスピースの角度

僕はこういうタイプのチューバを主に吹いています。

ユーフォニアムとかテナーホーンのようにピストンが上を向いている楽器で、それを右手の指で押して演奏します。

こういうチューバのことをトップ・アクションのチューバと言います。

もちろんメーカーによっても変わるのですが、このチューバのタイプは右手でピストンのそばの管を支柱としピストンを押すのですが、気をつけていないと

例1
①その支柱を握ってしまい
②自分に対し手前に引いてしまう
③楽器の位置がねじれ
④結果的にマウスパイプの位置、つまりマウスピースの唇への接する角度が変わってしまう

のです。

また左腕で楽器を抱えるように4番ピストンを押すのですが、この時に

例2
①自分の左ひじ内側や腕を使って楽器を自分側へ押し込んでしまう
②楽器の位置が捩れてしまう
③結果的にマウスパイプの位置、つまりマウスピースの唇への接する角度が変わってしまう

という例1と同じ現象が起きます。

普通に考えてみると、マウスピースを通して楽器の中にスムーズに唇の振動を送る(息をできるだけ抵抗なく通す)には、フーっと吹いた息がそのまままっすぐ流れた方が良いわけです。

なので口から出る息が真っ直ぐ、スムーズに楽器に通るように楽器の位置、つまりマウスパイプに連なるマウスピースの位置も顔や口に対してまっすぐの方が息の流れ、唇の振動がスムーズに楽器に伝わりやすいのです。

しかし、フロント・アクションのチューバ↓

に対して、トップ・アクションのチューバは持ちにくいという点からマウスピースの位置がずれやすいのです。

具体的に書くとこんな感じです。

先述した例1の場合、こうなります。

マウスピースが写真左手に少しずれているのがわかると思います。このまま息を吐いても一度マウスピースやパイプの壁にぶつかり抵抗が生まれスムーズに楽器が鳴りません。

例2の場合

右手で楽器を巻き込みことでマウスピースが写真から見て右手にずれています。これも先ほどと同様に息がスムーズに流れません。

河野の場合はこうして↑、顔に対しまっすぐの位置にマウスピースが来るようにすることで抵抗が少なくスムーズに息が唇の振動を促し、スムーズに楽器が鳴ります。

気をつけるポイント

上記の件は、「河野の顔の形、感覚」の上で書いています。

人それぞれ顔の形、口腔内の形、面積が異なりますし、腕や首さらに顔の長さ、座高、使用マウスピース、使用楽器によって異なります。なので全てが上記同様に当てはまるとは考えないようにしてください。

ですが、共通して言えるのは、息を吐いた時に吐いた息が紆余曲折せず、まっすぐ楽器に通った方がスムーズに唇の振動を伝えられるということです。

これまで色んな方々のレッスンで試してもらってきましたが効果はあったので、もしよかったらやってみてください。

かなり変わると思いますが、このマウスピースの位置はかなりの確率で無意識下で変化させてしまうので、習慣化するまで何度も行うのが必須です。

おためしを

Thank you & Good Luck


サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。