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自分のこと、未来のことを自分なりに考える(岡山理科大学附属高等学校)

この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2023年度の教育プログラムについてお伝えします。

プログラム概要

中高生向け鑑賞キットを用いて作品を鑑賞。自分にとっての「よく生きる」を表す背景を見つけて写真を撮影し、その背景を選んだ理由を添えて発表し合うワークを実施。

■開催日時
2023年4月21日(金)
■参加者
3年生17名+先生1名
■問い合わせ日
2022年2月20日(日)
2023年4月19日(水)事前レクチャー
■認知経路
ベネッセ職員経由の問い合わせ

「よく生きるとは」と印字されたアクリル板を使いながらワークに取り組む様子
生徒コメント「雑草魂の先になんでもできる未来があると思うから」
生徒コメント「人生の目標は見えるところが正解ではないかもしれない」

スケジュール

  9:40 宮浦港着
10:00 ベネッセハウス ミュージアム(対話型鑑賞)
11:30 昼食
12:15 家プロジェクト
14:15 鑑賞キットを使って自由散策
    (つつじ荘~ヴァレーギャラリー)
15:45 発表・共有
16:45 自由時間@宮浦港
17:35 離島

特徴

プログラムの特徴

・鑑賞キットを活用し、自己理解や未来を考えるテーマワークを取り入れた。
・鑑賞の姿勢を身に着けることと、自分なりの見方を見つける訓練を兼ねて、冒頭に対話型鑑賞を入れた。

参加者の反応

・対話型鑑賞では物怖じせず、考えたことを積極的に発言していた。
・その後の自由鑑賞でも、自分なりの見方で作品を解釈し、それを他の生徒とシェアしながら取り組んでいた。
・後半のアクリル板を使ったワークでは、個々人の関心事や生きる上で大切にしたいもの、未来への目標のようなものを見出せていた。

■感想

一般的な美術館は静かにしないといけないので静かな鑑賞になってしまうけど、直島の美術館で行った現代アートの対話型鑑賞の自分で感じ取ったものを自分の言葉で発表して、人によって見方が変わるんだ!と教えてもらい、他の人はどう見えているんだろうと気になるので、美術館の移動中や鑑賞中に友達との会話が増えて楽しかったです。

自分が自分の人生を大切にしようと気付かされたから行って良かったです。

美術館というハードルの高いところに馴染むキッカケにはなったと思う。

企画担当者からの評価

■満足度

5 / 5 点

■再利用意向

5 / 5 点

■理由

「答えのない問い」と向き合い、自分なりの答えを導き、それに基づいて行動したり、自分の言葉で説明できるようにしたい、という非常に難しい要望をお願いしていたのですが、スタッフの方が上手に導いて下さり、参加した17人の生徒全員がうまく自分なりの答えにたどり着け、自分の言葉で説明できました。この経験はこれから先の受験などでも大きく役に立つものと思われ、自信にもつながる大きな力となると思うからです。

■特に良いと思ったところ

①ニーズにあった内容の研修をしていただけるということ。
②居心地のよい直島の地で現代アートを鑑賞するという非日常的な体験をさせることができる点。
③鑑賞の体験は単に目で見るだけでなく、ベネッセハウス ミュージアム周辺の屋外作品や本村地区の家プロジェクトの作品群のように歩いてまわるなど身体的活動も含み、感動や経験が記憶に残りやすいと考えたから。

まとめ・考察

・導入の対話型鑑賞で自分なりに作品を観て解釈するステップを踏んでいたことで、後半の自由度の高いワークにも主体的に取り組むことができたように思う。​
・「よく生きるとは」と印字されたアクリル板のワークを含む内容を通して、自己理解や未来を考える機会となっていた。
​・事前学習でインプット、来島時はアウトプットを中心に構成。事前学習と来島時の学びにメリハリをつけることができた。(大黒)

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