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【第2回】Perfumeの魅力を伝えたい。~Perfumeとテクノロジー(後編)~

さて、第二回のテーマも「Perfumeとテクノロジー」です。今回は後編!前編を読んでいない方は、是非そちらからお読みください!

前編はこちら

前編の表紙のカラーリングは鬼滅じゃなくて「Time Warp」の衣装からです。一応(笑)。

そんなこんなで、さっそく動画を紹介していきたいと思います。そして大事なことなので何回も言いますが、テクノロジーだけではなくPerfumeのダンスにも注目してください!!

カンヌへ転送されるPerfume。

カンヌライオンズに「Perfume Global Site Project」が出展され、その一環として現地で行ったパフォーマンス。このプロジェクトはサイバー部門で銀賞(SIVER LION)を受賞しました(音楽ナタリー, 2013年)。

そのウェブサイトにおける試みも非常に面白いですが、示したリンクでも上記動画の冒頭でも説明されているので割愛します。見たい人は巻き戻してください!とりあえず、このパフォーマンスを見て欲しいのです!

収録して編集された映像を見てるような感覚になってしまいますが、これももちろん生のパフォーマンス。服が特殊な素材で出来ていて、3人の動きに合わせてプロジェクションしてくれます。

真鍋氏は当時のインタビューで次のように語っています。

プロジェクションマッピングで投影する映像をインタラクティブにしたり、動いている物にプロジェクションをするというのは、メディアアートの世界では普通に行われていますね。ただ、スカートとシャツの領域を解析して、別々の映像を投影するということまではやられていませんでした。
エンジニアType, 2013年

あとは、やっぱり結局ダンスがかっこいい!

レーザーを空中で止め、自在に操るPerfume。

上のページに飛んでもらって、「内村五輪宣言!(2018) 『無限未来』」っていうところの動画を見てください!ちょっと手順が回りくどいんですが、是非見て欲しい!一番見て欲しい!

だって、空中でレーザーが止まったりするの見たことあります? 一見CGで合成してるように見えます。Team Perfumeだとそういうこともやってきそうなので紛らわしいですが、CG合成してません!そしてもちろん生放送。

技術解説はこちら ↓

CMOSイメージセンサー内の垂直方向の露光タイミングとレーザーの描画タイミングの制御により、レーザーの光を撮像した画像内のどの高さに出現させるかの制御をしています。更に、レーザーの位置姿勢などのパラメータのキャリブレーションを行い、光学式モーションキャプチャーシステムで取得したカメラの位置姿勢情報を使って、レーザー光をカメラ画像内の任意の位置に出現させることを可能にするシステムを開発しました。このシステムにより、3次元空間上の特定の位置に留まる任意の図形をレーザーで描画することが可能になり、会場で見るレーザー演出とは異なる光の演出をテレビでご覧になることが出来ます。上記サイトより引用)

なるほどね~。よ~くわかりました!

おそらく、シャッタースピードの関係でヘリコプターのブレードが止まって見えるといったような「ストロボ効果」を応用しているということだと思います。間違ってたらすみません。

現実と仮想空間をシームレスに行き来するPerfume。

【2020/12/30 追記】
上記のYouTube動画が非公開になっておりました。下記のリンクから「第66回紅白歌合戦 Pick Me Up」を見つけていただき、そこをクリックしていただくと動画をご覧になれます。
This transcendent production of “Pick Me Up” blurs the lines between physical and virtual reality by using Seamless MR (Mixed Reality) to blend CG (Computer Graphics) with Perfume’s vibrant performance.
(『Pick Me Up』のこの並外れた演出は、シームレスMR(複合現実)を用いて、CG(コンピューターグラフィックス)とPerfumeの力強いパフォーマンスを融合することで、物理的な現実と仮想現実の間の境界線を曖昧にしています。[著者訳])

上記動画の概要欄を引用しました。そういうことらしい。

透過スクリーンにプロジェクションしたり、シームレスMRでなんかすごいことになったりしてる、このような演出は2015年のSXSW(WIRED US版の日本語訳記事)でもやっていました。

技術的な解説はその時のものを参照してください ↓

影が大きくなったり小さくなったり、ARも駆使したりするPerfume。

ブロックされてしまうと思いますがYouTubeに飛べば見れます。

【2020/12/30 追記】
上記のYouTube動画が非公開になっておりました。下記のリンクから「Reframeより『FUSION』『願い』『無限未来』」を見つけていただき、そこをクリックしていただくと動画をご覧になれます。

PerfumeはNHKとPerfume×TECHNOLOGYというエンターテインメントの新たな可能性を探るというプロジェクトをここ何年かやってきました。だから、紅白の映像などが公式で見れているわけです。

2018年3月に、その企画の一環として行われたのが、この「This is NIPPON プレミアムシアター『Perfume × TECHNOLOGY』presents "Reframe"」です。

この公演では一部生中継が行われまして、その動画となっております。「FUSION」「願い」「無限未来」の三曲が披露されています。

仮想の影がグワングワンに動いたり、MVを解析してファンが投稿した写真と “近い” イメージを持つMVの1フレームをピックアップしたり、リアルタイムでAR合成をしてたり。いろいろやってます。

技術解説はこちらをご覧ください ↓

さいごに

2回にわたってお届けしてきた「Perfumeとテクノロジー」いかがでしたでしょうか。「いままで見たことないものを見ることができる」それがPerfumeなんです。

次回のテーマは「Perfumeのライブ」! たぶん一回で終わることができると思いますが、そればかりは書いてみないとわかりません!とにかく、次回も是非ご覧ください!

次回の記事

前回の記事

全記事はこちら!

参考サイト


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