見出し画像

★【打撃】ティーバッティング・置きティ

(このnoteでは、”強い高校野球チームを作る”方法を仮想の高校を見立て様々な角度から具体的にシミュレーションしております。野球に関わる全ての方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。)
「工藤note高校 野球部」甲子園・日本一までのチーム育成プロセス を考える|工藤

         ↓ 2024 夏の高校野球応援ソング/「熱闘甲子園」テーマソング


ティーバッティングは最も基本的な練習の一つですが、やり方を間違えるとまったく上達しない練習となってしまうため、正しい練習方法を理解して行なう必要があります。


ティーバッティングは様々な方法の練習があるので、何を目的とした練習なのか?上達ポイントを明確にしそれに合致した方法で行なうようにします。

ティーバッティングの方法

打者のミートポイントに向け斜めからボールをトスで投げ、打者がそのボールを打ちます。

投げ手はミートポイントにトス、打ち手はネットに向かって打つ

 ● 打者がミートポイントにバットを出し、「ここで打ちたい!」と
       いう場所をトスする投げ手に伝える(バットは振らない)。
 ● 投げ手が要望の場所をイメージし試しにトスを投げる。
          (まだ打たない、打てるトスかどうか?確認する)

投げ手のトスの方法

 ● ミートポイントにやさしくボールを差し出すイメージでトス
   ⇒ どのくらいの山なりでトスするか?は打者の意向に合わせる
     打球が飛んでくる恐怖感があるが、コントロールは乱さない
 ● (手首だけでなく)腕全体を使いトス
   ⇒ 打者がタイミングをとりやすくなる
     座って投げるより立って投げるほうがタイミングがとりやすい
 ※ 打者は確実に前方ネットに当たるように打ち返す

ティーバッティングの効果

 ● 狭いスペースでも効率良く練習できる
    ⇒ バットとボール・ネットがあれば狭くても練習できます。
      トスマシンがあれば、1人でも練習できます。
 ● バリエーションが豊富でマンネリ化防止になる
    ⇒ さまざまな練習方法があり、飽きずにできます。
 ● 芯で打つ感覚が身につく
    ⇒ フリーバッティングより芯で当てやすいので、
      芯に当たる・ボールを捉える感覚をつかみやすいです。
 ● バッティングフォームを固めることができる
    ⇒ 繰り返す数多くバットを振ることができるため、
      フォームを意識し、再現性高く固めることができます。
 ● バッティングの癖を直すことができる
    ⇒ フリーバッティングよりフォームのクセを見つけやすく、
      フォームのクセで是正したいところがあるときに、
      そこを意識して繰り返す数多くバットを振ることができます。

ティーバッティング時の注意点

打球角度を意識して打つ

ティーバッティングは芯で打つ感覚を身につけるのに有効なため、”バットの真芯”と”ボールの真芯”をぶつけることがベストとなりがちですが、これでは打球角度が低くなりライナー・ゴロとなってしまいます。
長打・ホームランを打てるようになるためには、バットとボールの正面衝突からもう少し踏み込んでボールに”バックスピンをかける”技術が必要になります。ティーバッティングでバックスピンをかける感覚を練習し、打球角度を高くすることができるようになるとワンランクアップします。

イメージは、ネットに向けて打った打球が顔の高さくらいでネットに当たるとバックスピンのかかる打球を打つ感覚がつかめてきている…とも言えます。

ティーバッティングの種類

ティーバッティングは斜め前からトスされたボールを打つ練習方法ですが、そのほかにも様々な種類の練習方法があります。

◉ 斜めからトス

打者に対して45°の位置で投げる、一般的な方法です。
打っていくと打者の体の向きが徐々に投げ手の方を向くことがあり、そうなるとすべてのボールを引っ張るクセがついてしまいます。また投げ手にボールが当たる可能性もあるので修正が必要です。

◉ 正面からトス

正面からトスされることで、実際の打撃に近いタイミングやポイントをつかむことができます。
投げ手もボールをコントロールしやすいのでコースごとの練習(内外・高低)をすることができ、引っ張る感覚・流す感覚をつかむことができます。

◉ 真横からトス

投げ手が真横からトスをすることで、変化球や内角のボールを打つコツをつかむことができる方法です。
投げ手のトスが上手でないと、打者の打ちづらいボールばかりになってしまいます

◉ 後ろからトス

投げ手が打者の後ろ(捕手より)からトスする方法です。この方法で練習すると打撃の中での体重移動が覚えることができ、特に後ろに重心が残りすぎる傾向がある打者には有効です(後ろからのトスを打つには、強制的に前足に体重がのせないと打てないため)。

◉ 斜め反対方向からトス

投げ手が打者の背中方向からトスをする方法です。反対方向に打つ感覚や開きを抑える場合に有効な方法です。
投げ手に技術が必要で、打者の打球・バット等に対し十分注意が必要です。

◉ ワンバウンドした球を打つ

ワンバウンドさせてから打つことで、タイミングがずれた場合(直球を待っていたが変化球が来た)でもミートできるようなスイングを作ることができます。

◉ ロングティ

ネットがないところで行なうティーバッティングで、飛距離を自分で確認しながらできるので飛距離UPが目的となる方法です。
ボールが飛んだスイング・飛ばなかったスイングを比較し原因を考えながら修正しながらできるので、効率よく上達することができます。

◉ バットを持つ手を上下反対にする

持ち手を反対にする(右打者は右手を下にして持つ)ことで、手首を早く返してしまうことを防ぎクセを矯正するのに効果的な方法です。
インパクト前に手首を返してしまう・手首をこねてしまう打者に有効な方法です。

◉ 反対の打席で打つ

いつもと違う反対打席でバットを振ることで、体のバランスが良くなる方法です(打撃は偏った筋肉を使用するので、体のバランスが悪くなりがち)。
ティーバッティングを多く練習する場合は、いつも打席で100スイングくらいした場合は反対打席で10スイングでも打ってみるとバランス調整になります。
また、スイッチヒッターを目指す場合はまずティーバッティングから練習してみると良いです。

◉ バランスボールに乗って打つ

バランスボールに乗り不安定な状態で打つことで、体幹UP・バランスUPに有効な方法です。
ただし、この方法でフォームのクセがつくと体重移動がなくなる・体の回転がなくなる(こねやすくなる) 等デメリットもあります。

◉ 歩きながら打つ

歩きながらトスされたボールを打つことで、体重移動やリズムをとるコツをつかむことができます。

◉ 連続で打つ

早いテンポでトスされたボールを連続で打つ方法で、筋力UP・体のキレが出す・スイングスピードが上げる のに有効です。
ただし、この方法でフォームのクセがつくと下半身を使えなくなる・体が回転しなくなる(手打ちになる)・体重移動がなくなる 等デメリットもあります。

置きティ

専用の台をボールを置いて、止まった状態のボールを打つ練習になります。

動いているボールだとどうしても”打つ”というところに意識が向いてしまいますが、止まっているボールを打つので
     ボールを打つポイント・打ち方・フォーム 等
一つ一つの動作を確認しながら自分のスイングに集中して打つことができ、効果が高いです(自分の打撃の実力がわかる)。
ミートポイントを自由に設定してボールを置くことができるため、ミートポイントの確認ができます(自分のミートポイント・得意や苦手のミートポイント)。また、打球の角度を見てミートポイントの微調整をする等確認ができます。広いスペースがあればロングティのように飛距離を見ることもできます。


※ 本noteでは、Amazonのアソシエイトとして適格販売により収入を得ています。

  ↓ 高校野球の歴史がわかる、おススメの書籍になります。

    ↓ 人気ブログランキング(高校野球)に登録しております。
                クリックをよろしくお願いします。

よろしくお願いします!