★【打撃】ペッパー(トスバッティング)
ペッパーは、打撃技術向上に効果的な練習になります。
正しい方法とポイントを押さえ継続的に取り組むことで、確実に成果を上げることができます。
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ペッパーの方法
● 通常は、1人の打者と1〜3人の投手・野手で行ないます。
⇒ 基本2人1組、場合により3人1組・4人1組
● 投手が近距離から打者に向け緩め(遅め)のボールを投げます。
打者はそのボールを確実にバットの芯に当て、基本はノーバウンドか
ワンバウンドくらいで投手・野手に向け軽く打ち返します。
ペッパーの効果
狭いスペース・少人数で可能
広いグラウンドでなくても10m前後あるスペースで行なうことができます。
(ただし、バットを振る・打球が飛ぶ ため
可能な安全な場所で安全を確認して)
投球に”目を慣らす”ことができる
いきなりフリーバッティング等で速い球を打つより、ペッパーで遅い球を見て”ボールに目を慣らす”ほうがスムーズに打てるようになります。
練習や試合前ではキャッチボールの後にペッパーを行なうことが多いですが、これは”目慣らし”の意味合いが大きいです。
バットコントロール(正確性)を高める
(試合の中で、投手にノーバウンド・ワンバウンドで打ち返すような状況はほぼないですが)”ボールにバットを当てる”感覚を養うことで、打撃の正確さ(芯に当てる・バットコントロール)を高める効果があります。
試合では、ヒットエンドランやバスターのサインが出たときに狙ったコースに狙った打球を打つ技術を身につけることができます。
ボールを呼び込んで打つ”タメ”を習得できる
遅い(緩い)ボールが来るため、良いタイミングでバットの芯で捉えるためにはボールを呼びこみ”タメ”を作ってバットを振ることがポイントになります。
”タメ”を作って振る感覚を身に付けるのにペッパーは有効な練習です。
※(投手役は)送球の練習になる
投手役は本職が投手でない内野手・外野手が行なう場合が多いですが、ペッパーは狙ったところに正確に投げる必要があり、そのためにはリリースポイントを一定させる 等必要になります。これが普段の守備における送球の安定につながります。
ペッパーを行なう際のポイント
● 投手・野手⇔打者間でコミュニケーションを取る
→ 短時間でより効果の高い練習をするためには、メンバー間で
声掛けしあいコミュニケーションを取りテンポ良く行なう
ことが重要です。
≪投手≫
● 投手は打ちやすいコースに軽く投げる
→ 投手は打者が打ちやすい場所に軽く投げるようにします。
このとき、一定のリズムでボールを投げると打者はより打ちやすく
なります。バッターの打ちやすい位置を事前確認、また様々な
コースに投げることも練習になるため有効です。
≪打者≫
● 打者は軽めにスイングする
→ 打者は正確に投手・野手打ち返すのがポイントなので、
軽く振り捕球できるくらいの打球スピードになるように打ちます。
(フルスイングでなくコンパクト、ただし芯に確実に当てる)
打球コントロールは、手首(スナップ)で行なうよう意識します。
● ただし、腕だけで振らない
→ 強い打球を打たないよう腕だけで振ってしまうと
”手打ち”のクセがついてしまうので、
構え・フォーム等はあくまで普段の打撃
(素振り・フリーバッティング…)と一緒になるようにします。
● ”インサイドアウト”・”最短距離”を意識する
→ 狙ったところに打ち返すには、
肘を折りたたみインサイドアウト・最短距離でバットを出す
ことが重要になるので、常に意識して行ないます。● バウンドは投手の少し手前でさせる
→ 投手がほとんど動かずに捕れるようなワンバウンドにするため、
投手の少し前でバウンドするようポイントを定め狙います。
その際は、投手にワンバウンドで返すにはどの角度でバットを出し
どういう回転をボールにかけるよいのか?も意識します。
(上から叩く・下から当てる、バックスピン・トップスピン)● 意識的に集中して行なう
→ ペッパーは短時間で行なう反復が重要な練習で、
(全力でバットを振らないため)集中力が落ちがちになるので、
意識的に集中し、その状態を維持して練習を行ないます。
≪野手≫
● 野手はフィールディングを意識する
→ 野手は打球はただ取って投手に投げるのではなく、
試合と同様のフィールディングを意識して捕球・送球します。
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