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⚾️上に立つ者の心得ー首都OB元主将たちの言葉ー
つい先日、とあるチームのキャプテンから悩み相談の連絡がありました。
どうやってチームを作り上げたらいいかわからない。
待って。
私にできることならと思ったけれど、
生まれて一度もキャプテンなんてやったことありません。
相談にのるどころか、私が悩んでしまう始末。
本末転倒。これではいけない。
机上の空論で答えることはしたくない。
考えた末、経験者の言葉が一番響くと思い、首都リーグOBの元主将たちに力を借りることにしました。
チームを作り上げる上で大切にしていたこと。
質問を投げかけ、OBの思いを訊きました。
彼らの素晴らしい回答を共有したいと思います。
※チームマネジメントに携わった選手と学生コーチも含んでいます。
有難いことに200人を超えるチームのキャプテンをさせてもらい、全体の前で話す機会はありましたが練習前の集合くらいでした。
(その後は軍によって練習が分かれていたので)。
もちろん一軍のメンバーに対しては、会話を増やしてコミュニケーションをとる中で厳しいことを言うこともありました。
しかし、一軍だけが良ければ良いというわけではないと思っていて、所属する全員が同じ方向を向いていく必要があると思っています。
人数が多く、全員に届きにくいことは発信ではなく、常に模範となる行動をとって背中で見せていくしかないなと思っていました。
一言で表すなら愛情を大切にしていました。
送球、声かけ、ミーティング。
愛情の有り無しで受け手の感じ取り方は変わると今でも信じています!
・チームで1番練習する。
→この人がやっているからやろうというきっかけを作れたらベスト!
・練習中は周りに厳しい視線を送り、普段の生活では笑顔を増やす。
→オンとオフができグラウンドに緊張感を出す。
・バラバラになりそうなときでも部員一人一人のことを考えて部員一人一人を信じる!
目標やゴールをみんなで設定して、そこを目指してやっていけば、自然とチームが一つになっていくと考えて、チームをまとめようとしていませんでした。
その上で、自分の意見を押し付けずに、ちゃんと一人一人の話を聞いて、みんながどんな思いで取り組んでいるのかを知るために、特定の人達と群れずに毎日違う人と関わっていました。
僕らは、コロナ禍も含めてとてもイレギュラーな世代でした。
ただ、その環境に関わらず、1年生~4年生まで全員が当事者意識を持たせるための行動は大切にしていました。
コロナ禍の練習禁止期間、その後の練習場所確保、全国大会がないという状況でのリーグ戦。
目指していた場所がなくとも、その活動・行動がどれだけの価値(意味)があるのかを考えさせることはとても意識していました。
自分自身のテーマは「善なる動機のもと動く」です。言いたくないこと、取り組みたくないこともありましたが、チームの勝ちのため、何より今後のチームのために行動しました。
そして一番大切なことは、チームメイト全員への感謝だと思います。理想を追いかけ常にピリピリしたキャプテンであったと思いますが、嫌な顔せずついてきてくれたチームメイトには感謝をしていました。本人たちにはなかなか伝わっていなかったとは思いますが、チームを作り上げる上で、チーム
メイト全員と目線を合わせ、感謝することが大切かなと思います。
発言より行動で示す。
自分の思い描くチーム像をはっきりと伝える。
スタンドの仲間が本気で応援したくなるようなチームを目指しました!
そのためにもまずは四年生の繋がりを大切にしました。四年生みんながチームを引っ張ってくれたので本当に良いチームが作れたと思います!
集団生活の中の時間や掃除など、野球のプレーの前に私生活を大切にすることを意識していました。
元気、明るさ!
これ本当に大事と痛感しております。
嫌われる勇気。
① 全員が組織への役割と責任をもつ。
② 野球以外の基準を明確に揃える。
極力全員で同じ練習をすること。
全員野球。高校の教えです。
高校のときもキャプテンをやって、イマイチチームが一つにならず腐っていくやつもいて後悔したんで大学でリベンジしました。
成功か失敗かはわかりませんが。
選手一人一人を自分なりに分析して、一人一人に対してコミュニケーションの取り方を変えることでより良いチーム作りができると僕は考えてやっていました。
練習前の声出しをやってもらったり、士気を高めるためにその練習を仕切らせて盛り上げてもらったり。
逆にそういうのが得意じゃない選手もいるので、そういう選手には相談してみたり聞いたりしていました。
特に下級生は気持ちが切れるのが早いと思うので、どういう言い回しをしたら乗ってくれるかなとかを考えていました!コミュニケーションという言葉一つで方法は無限大にあると思っています。
思った以上の回答を得られました。
本当に皆様に感謝しています。ありがとうございます。
経験した者の言葉は強く、説得力があります。
『困っているなら助けになりたい。チームが違っても自分の後輩と同じ』と、多くの方がそのようにいってくださいました。
上記の言葉をいただいて、最も重要だと考えたポイントをまとめます。
・背中で見せる。
→自身の私生活も見られているという意識と責任をもつ。
・当事者意識をもつ。
→他人事ではなく『自分事』チームに起こる全てのことは自分たちの日々の積み重ね。
・得手不得手を見極める。
→十人十色、三者三様。一人一人にあった役割を与える(理解してもらう)。
この三つでしょうか。
悩みに答えられたかはわかりませんが、少しでも何かのお役に立てたらと思います。
―――
ここから先は私のメッセージです。
あいにくキャプテンをつとめた経験はありませんが、一応社会の中では(はしくれですが)企業に勤め、部下をもち仕事をしています。
私の話は何の役にも立たないと思いますが、頭の片隅にいれておいてくだされば幸いです。
キャプテンの皆さん、一人で抱えすぎないでください。
そしてあなたは一人ではありません。
人の上に立つようになると、自分が責任を負う立場になります。そのとき、誰にも相談ができないという状況は最も危険です。
チームを牽引し、まとめる立場。のしかかる責任に押しつぶされそうという人はたくさんいると思います。
チームは一人では作れません。背中を見せるのも重要ですが、限界があります。
トップダウンという言葉を聞いたことがあるでしょうか。上層部が現場の従業員に意思を伝えることを指します。これを上手くやりくりできた者が、チームを作り上げられると考えています。
キャプテンから副キャプテン。副キャプテンからポジションのリーダー(兼任している場合もあると思いますが)に意見や指示を伝えるようにする。そうするとよりスムーズに話が通じます。一人で指示を出し続けるのは困難を極めます。
ここで大切になってくるのは、キャプテンは常に副キャプテンと連携が取れていることです(大前提)。双方の意見に相違があれば、チームはバラバラになっていきます(それぞれの意見が異なっていると選手が混乱するため)。役職についている選手たちが納得し、理解し合える環境を作ってください。
そしてポジションのリーダーは、そこに属する選手の様子をよく見ましょう。それらを副キャプテンやキャプテンに報告し、チームの課題を話し合いましょう。全員野球です。私が会社でやっていることと同じです。一人が背負うのでなく、組織で動く。先頭はキャプテンですが、支柱がなければ建物は崩れていきます。皆さんはキャプテンを支える柱です。
もう一つ大切なこと。
それは、誰もが相談しやすい環境を作ること。
私はどの社員に対しても『相談しやすい』人を目指して仕事をしています。声をかけられたら手を止める。何度同じことを聞かれても嫌な顔をしない(そもそも嫌じゃないけど)。話を聞く際は、必ずつま先を相手に向ける。目だけでなく体ごとです。ここが重要なポイントです。
特に新入社員は、日々緊張しています。
「こんなこと聞いたら叱られるかな」
ドキドキしています。
その不安を払拭させる。それが私の役目でもあります。
萎縮させない、自信をもってもらう。それを繰り返していくことで、彼(彼女)らは仕事を覚えていきます。会社で大切なのは、いち早く仕事を覚えてもらい一人前になってもらうことです。生産性をあげるためにも重要です。
きっと今頃新一年生が合流してきたでしょう。もしかしたら中には図太い人もいるかもしれませんが、皆さん緊張しているはずです。特に下級生には話しかけやすく、相談しやすい人であるように心がけると良いかもしれません。
でも、自分を労わることを忘れずに。役職あれど一人の選手、人間です。必ず相談できる場所を作ってください。できることは少ないかもしれませんし、余計なお世話ですが、私はいつでも乗ります。聞きます。
一緒に頑張っていきましょう。
私も目標を達成するために一生懸命走ります。
いただいたサポートは野球の遠征費、カメラの維持費などに活用をさせていただきます。何を残せるか、私に何ができるかまだまだ模索中ですが、よろしくお願いします。