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⚾試合のリズムにのる|私が撮影で、大切にしていること。

先日、私の野球シーズンが始まりました。ずっしりと重い機材が愛おしく感じるのも、この時期ならではです。

撮影の感覚を取り戻すべく、メンテナンスに預けたピカピカの愛機と共に球場に向かいました。いよいよ始まるぞという高揚感が大好きです、

皆さんは野球の撮影において、何に重きを置いていますか。機材、自身の体調など色々あるかと思います。私が撮影において大切にしていること。それは。

試合のリズムにのること。


オフシーズンに入ると、最短でも一ヶ月はカメラを構えなくなります。シャッターを押す感覚や、色味の選択。そういったものの心配はあまり感じません。ただ、現場から離れるので『野球観』が鈍ります。大変失礼な表現かもしれませんが、なんだかまるで選手のようです。

先日撮影をしていて、打球を追う感覚が鈍っていること、試合のリズムに乗り切れなかったことを感じました。たった一ヶ月撮らなかっただけで、これだけ衰えるのです。場数を踏むことがどれほど大切なのかを、肌で感じました。

スコアをとる。

試合のリズムにのるために必要な手段の一つです。スコアをとることで、自分が試合の世界に入り込みます。一球一球に集中するので、試合の感覚を掴むのに有効な手立てとなります。試合を見ながらよくスコアなんてとれるねといわれることがありますが、私にとってはむしろ逆です。スコアをとることで、試合の流れを掴む。そうすることで、大切な瞬間を逃さないのです。

ただカメラを構えてじっとしていても、何も残りません。まぁ、テキトーなときにシャッターを切るだけでは、撮り手の気持ちは入りません。起こった事実だけが、記録に残ります。それでは味気ない仕上がりになってしまいます。見ながら考え実行する。試合中の私の頭の中はフル回転です。

もっと野球を知りたい。

試合を見れば見るほどわからないことだらけ。どうしてそこに目がいかなかったのだろう。なぜ、気が付かなかったのだろう。その繰り返しです。試合に入り込んでいくからこそ、疑問がわく。探求心が掻き立てられます。

試合のリズムにのるためには、野球を好きでいること。そして、人に興味を持つことが大切です。好奇心がなければ、ゲームの展開を追うことはできません。必ずどこかで集中力が切れてしまいます。素晴らしい機材を持っていても、それを生かすことができません。

試合のリズムにのるためには。

① 野球を好きでいること。
② 人に興味を持つこと。
③ 知ろうとすること。
④ 常に『次起こること』を考える。

この四つが私の中のキーワードです。常に、次何が起こるかを頭の中で考えています。試合の展開によっては、選手がガッツポーズをするかもしれない。いつも冷静な選手だけれど、この場面では笑顔を見せるかもしれない。そんなことを頭に思い浮かべながら、ゲームを見守ります。

結局のところ私は、野球が大好きなのです。そして、人も大好きなのです。だからこそなせる業なのだと思います。あくまでこれはやり方。もっと良い方法や、やりやすい手法はたくさんあることと思います。

技術を磨くことも大切ですが、愛には代えられない。行きつく先は常に、好きかどうか。そこに無償の愛を注げるかです。いかに試合のリズムにのれるかどうか。言い換えれば、どれだけその試合に愛を注げるかなのかもしれません。

好きこそものの上手なれ。

 先人の伝えは正しいものだと、私は感じています。好きであることが大前提で、様々なやり方が浮かびます。工夫を重ね、自分の色を出すようになります。その一つが私にとって『試合のリズムにのる』ということでした。

皆さんはどうでしょうか。無意識のうちに、何かを考えているのではないでしょうか。私は野球に集中してしまうと、思考が追いつきません。ただ、試合が終わった後にどっと疲労がやってきます。そのときにはじめて、無意識のうちに考えを巡らせていたんだと気が付くのです。

今年も間違いなく学びの連続です。一つ一つの観戦機会を大切に、今シーズンも駆け回りたいと思います。


いただいたサポートは野球の遠征費、カメラの維持費などに活用をさせていただきます。何を残せるか、私に何ができるかまだまだ模索中ですが、よろしくお願いします。