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⚾️自分が咲けると思う場所に、身を置きなさい。

置かれた場所で咲きなさい。時々見聞きする言葉だ。もちろん間違ってはいないし、今いる環境こそが自身の居場所。その中で、どうにか根を張って頑張っていく。素晴らしいことだ。

しかし私はあえて伝えたいと思う。

今いる場所で『花開かない』と思ったら『咲ける環境』に身を置くべきだ。

いつだったか時期は曖昧だ。武蔵大学の硬式野球部のホームページに目を通すと、いるはずのポジションに岩谷剛志選手(秋田商業④)の名前がない。やめてしまったのかと不安に思い、ページの下段にスクロールしてみた。しかし、その心配はなかった。捕手から外野手にコンバートしていたのだ。

現在、武蔵大学には扇の要として鹿倉凛多朗選手(東海大菅生④)がすわる。絶対的なポジションであり、それを崩すのはとても困難だ。それを見極めてなのかもしれない。とはいえども、外野手も混戦状態だ。下級生から活躍をみせる松下豪佑選手(佼成学園③)をはじめ、多くの好選手がいる。なかなかの競争率だ。

ついに始まった春季リーグ戦。岩谷選手は見事にベンチ入り。しかし、開幕週では出番がなかった。チャンスが訪れたのは、二週目の東海大戦だった。昨年、試合をすることができなかった強豪相手に左翼手でスタメン出場することとなった。チャンスのときがやってきたのだ。

本人の努力が実を結んだのだろう。初日の試合では二打席目で二塁打を放ち、4打数2安打。翌日も3打数1安打と好調のバッティング。その結果、東海大に二連勝を飾ることとなったのだ。

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あのままずっと捕手だったら。そんなたらればはわからない。試合にたくさん出たいと望むか、出られなくてもこだわりをもったポジションで勝負したいか。選手の思う『幸せ』は人によってことなる。一概にはいえない。それでも別のポジションで勝負するという選択が功を奏したのだ。

自分が腐ってしまいそうになったら、環境をかえてみる。何もこれは野球に限ったことではない。社会生活全般にいえることだと考える。仕事でもそうだ、人には『適材適所』がある。当然はじめての事柄には多くの人が戸惑うだろう。しかし、自分の精神を削ってまで突き進む必要はない。自己肯定感が著しく低くなったり、不当な待遇を受けたり、精神的に落ち込んでしまうのなら、その場所を去ってもいいのだ。それは逃げではない。

一つのことにこだわりをもち、続けていく。それはとても素晴らしい。しかし固執して自分の首を絞めるくらいなら、多くの選択肢を用意した方がいい。新天地で咲けるのなら、場所はどこだっていいのだから。

必死に走ってホームインした姿。仲間とともに喜ぶ様。とてもイキイキしていた。その笑顔がずっと続きますように。根を張ることも大切だけれど、太陽のある場所に移動することも大事。なぜならいくら根を張っても、光がなければ花は枯れてしまうから。

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