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📷野球がもっと好きになったー単焦点レンズを手に入れてー

新しいレンズを迎え入れた。初めての単焦点レンズだった。

単焦点レンズの長所は『ズームをしなくて済むこと』。短所は『ズームができないこと』。相反する特徴だが、これがまた面白い。作品に一層の深みが生まれた。

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あまり大きな違いは見られないかもしれないが、背景のボケ感がたまらない。被写体が浮き上がってみえる。これが『単焦点』の世界。静止画のはずなのに、まるで生きているかのような。そんな気持ちにさせてくれた。

野球の写真を撮るのは楽しい。選手のパワー、試合の緊張感、球場の雰囲気。全てが一枚に凝縮されるからだ。肉眼で野球をみるのもそれは楽しいが、記録として残す野球もまた魅力的だ。

―――――――――新しい相棒は私に新たな世界観を与えてくれた。

シャッターを押すとき、かっこいい写真を撮ってやろう。うける作品を残そう。そうやって狙って切ることはまずない。もちろん試合の展開で『こういうシーンがあるだろうな』と予想がつくことはある。しかし、頭で考えすぎるとつまらないものになってしまう。素敵な被写体も、自分の手で殺すことになる。

“撮り手である私がまず喜び、幸せであること”

Naoko.Tさんのnoteに書かれていた言葉だ。これこそ、撮り手の真意だと私は思っている。撮り手である自分が幸せと思わない限り、作品に魂が宿ることはない。

試合が終わると脱力感に襲われる。やり切ったという思いと、何ともいえない充実感。ゲームにのめりこみ、一つの映画をみたかのような気持ち。戦っているとはまた違う、試合に向き合った満足感。楽しい、楽しい、楽しい。野球をみられて幸せだと、回を重ねるごとに思うのである。

カメラを構えているときの私は、何となく心が穏やかだ。真剣なまなざしでありながらも、どことなくあたたかい。同時進行で色々な思いを馳せ、涙が頬を伝うこともある。

まだまだ新しい相棒を使いこなせているとはいえない。きっと長いお付き合いになるだろうから、ゆっくりと良さを知っていこうと思う。

―――――――――大好きな野球がさらに大好きになった。

私にしか撮れないとか、私らしい作品とか。そんなことどうだっていい。私が楽しく、幸せだと思える瞬間。それは一生懸命野球に向き合う、首都リーグの選手やそのOBたちの姿。彼らがいるからこそ、シャッターを切り続けたい。そうやって思うのです。

写真は強さであり、優しさである。単焦点レンズを手に入れて、その世界がさらに広がった。野球を見続けたい、撮り続けたい。そう思わせてくれる選手たちがいる。私はとても幸せ者だし、その気持ちを絶対に忘れてはいけないと思う。

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