📒0.1％の良心に望みを懸けない。

ウマが合う人合わない人。

好きな人、嫌いな人。

許せる人、許せない人。

世の中には様々な“人”がいます。

もし、自分と合わない人に出会ったとき、
あなたはどのように対応しますか。

関わらなければいい。

恐らく、これが正解。
というより、自分も相手も傷つかなくていい方法。
手っ取り早いといった方がわかりやすいでしょうか。

しかし、そうはいかない場面も多くあります。

そういう人が職場にいたら。
学校にいたら。

簡単に縁を切ることはできないし、避けようがありません。
どうにか最小限にして『共存』する必要があります。

同じ職場にいて、どうしても関わらないといけない場合、
私は『形式上の付き合い』だけに留めます。

気に入られようなんてしません。
説得もしません。

会社の掲げる目標を達成するために、どうすればスムーズにことが運ぶか。そこに重点を置きます。
その中で輪を乱すような行為がみられたら、上司に報告をします。自分でどうにかしようとはしません。

話をしてすぐに解決するのであれば、問題なんて起こりはしません。それを解決するために上司がいる。そのように割り切ります。感情で訴えたところで、会社は利益を生み出しません。

問題はここから。

どうしてもドライになれずに、相手のことを考えてしまう優しい人。
傷ついて疲弊して。それでも、相手を信じたいと思う人。

どんなに相手にコテンパンにいわれたり、
傷つくようなことをされても、それでもその人にはいいところがある。
そんな『0.1%の良心』に望みを懸けてしまう人。

優しさをもって接しても、響かない人間は存在します。

その良心を捨てなさい。

人間って、どんなに苦手な人にだって『いいところ』は存在します。
あなたには冷たいかもしれないけれど、飼い犬には優しいかもしれません。
地域の清掃を一生懸命やるかもしれません。

例えが悪いかもしれませんが、凶悪犯罪者にだって誰かに親切にしたことだってあるんです。

でも、あなたに不親切で攻撃的であれば、やっぱり悪いやつなんです。
少なくともあなたにとっては。

いいんです、ドライに接しても。

自分さえ我慢すればいい。
こんなことを考える自分がいけないんだ。
自分の感情を押し殺せばいい。
違和感に目をつぶればいい。

だって相手にだって『いいところ』がある。
もしかしたら話せばわかり合えるかもしれない。

そんなの考えなくていいんです。
話せばわかるなんて無力です。
日本語は通じても、意味が通じない人なんてたくさんいます。

だからもう、そうなったときは、良心を捨てる。
望みを懸けない。

先にある目標のために、その人をどう使うか。
どのポジションに当てはめるか。
(使う立場でなければ、どのようにしてことを進めるか)。
それだけを考えます。

コミュニケーションは大切ですが、必要なことだけで十分です。過ぎても少なすぎてもよくありません。

相手のために自分が振り回されることはありません。
人は人を変えることなんてできません。
自らが変わる以外、なにもできないのです。

よく、相手が変わった(更生した)という人がいますが
それは、あなたのやり方や関わり方が変化して、
相手が感化されたのです。

相手を変えよう、どうにかしようと一生懸命にならないで。

大事なあなたが疲れてしまったら、元も子もないです。

残念ながら人の『根』の部分は変えられません。
その人が変わろうと思わない限りは。

それでも信じた自分を誇っていいです。
胸を張って。

しかし、もう、十分頑張ったのですから。
自分のことを労わってください。

0.1%に振り回されないで。

適切な距離を取り、近付きすぎない。
形式的に接すること。

なんのしがらみもない相手であれば、

容赦なく切ってください。

いりません。あなたを傷つけ、どん底に落とす人間は。

―――

色々な人に出会ってきて、長く付き合っている人、それこそ縁を切ってしまった人、たくさんいます。

縁を切るときは悲しいですが、それなりのことがあってのものなので、先々を考えれば苦しみはありません。昔はそれができず、それこそ0.1%の良心に望みを懸けていたものですから、とても苦労しました。

切ろうとする自分が冷酷ではないか。
私さえ我慢すればスムーズに進むのではないか。

そんなことをよく考えていましたが、結局は自分の体と心が一番でした。自分を傷つけるような人間は、誰かにとってヒーローでも、私にとっては悪役です。逆も然りです。

一期一会という言葉はよくできたもので、そのときに必要な人に出会うものの、そうでなくなる場合もよくあります。

声を大にして伝えたいのは、最初に感じた『違和感』には絶対に目をつぶらないことです。

でも、いいところがある。

と、その良心に懸けてしまって多大なるダメージを食らったことがあります。それも何度も。学習しませんね。

信じた自分を誇っています。

傷ついた分、優しくはなれたはずです。

これから先も合う人、合わない人、たくさん出会うでしょう。

そのときに最良の選択ができるように、頭の片隅に入れておきたいと思っています。これはお互いが傷つけあわないようにするためです。

余談ですが、しがらみのない相手であれば私はすかさず切ります。
もちろん何も告げず静かに。

誰かに選ばれているのだから、自分にだってその選択権があるので。

皆さんも素敵な人間関係が築けますように。

本当の優しさは、傷つけあわないことかもしれませんね。