👤意見の相違と人格否定

　とにかく違う意見を発するやつは潰したい。そういった確固たる信念をお持ちの方は別だ。そのような方はこんな文章を読まず、どうぞ喧嘩を売って生きていってほしい。その代わり、潰されるのは自分自身だということをお忘れなく。

　SNSでやり取りしていると、相手の意見と相違することがある。それは当然避けることはできない。人はそれぞれ違った価値観や考え方をもつ。経験したこと、成長してきた過程が違えば、それは自然なことだ。だからこそ相手の気持ちに寄り添って考える必要がある。

　さて、何に気を付けるべきなのだろう。私の答えは二つだ。

①　意見の相違を批判と捉えない。
②　相手の人格を否定しない。

　意見の相違は相手の人格と直結はしない。傾向はあるかもしれないが、全てがつながるとは言い難い。事柄に対する印象は人それぞれで、事がかわれば意気投合する可能性もある。意見はあくまで点であり、線ではない。一つの意見が、その人の全てだと考えるのは短絡的である。

意見の相違と人格否定
意見を伝える側、そして受け取る側。
双方が考えなければならない、永久の課題である。

意見の相違を批判と捉えない

　異なる意見があがったとき、それを安易に“批判”や“中傷”と受け取るのは危ない。先述したとおり、それぞれの価値観や考え方がある。それを真っ向から否定すべきではない。なぜ違う意見なのだろう。どうして、そのように考えたのだろう。まず、自分の中に事実を落とし込む。内容に具体性がないのであれば、理由と根拠を求めてみる。冷静に分析することが何より大切だ。

　何が危険なのか。自分の意見が全て正しいと思ってしまうこと。人の意見を遮断し、耳を傾けない。これでは、自身の世界を狭めてしまう原因になりかねない。視野が広がるチャンスとして、前向きに考えたい。

人格否定をしない

　今度は自分が意見する立場として考えたい。自分と異なる意見があった。さて、あなたはどうやってそれを相手に伝えようか。

どうしてこういう意見を持つのだろう。
こいつは馬鹿だ。なんていう愚かな考え方なのだ。

　一目瞭然だ。前者は相手の意見だけにフォーカスをあて、後者は意見を飛び越え相手の人格否定にまで及んでいる。自分の考え方に絶対の自信を持つ人に多い傾向だ。自信があることは結構だが、相手を否定する物言いはしたくない。

人格否定をしてしまう人

①　自分に絶対の『自信』を持っている人。
　　※自信というより過信に近い。
②　自分の考えを適切に『言語化』できない人。
③　相手を好き、嫌いで判断する人、

　何かを発信するときにもう一度考えたい。これは意見を伝える行為なのか。はたまた、ただの『暴言』なのではないか。自分の考えこそ正義で、絶対に間違っていないと思っていないか。聞く姿勢はあるのか。自分を見つめなおしたい。

相手と衝突しないために

　人間だから、誰とも衝突せず生きていくことはできない。真剣な話であればあるほど、熱を増す。だからこそ、建設的な話ができれば、お互いの成長の糧になる。最初から気に食わない、こいつをどうしても潰したい。そういう思いがあった場合、なお衝突は避けられない。というより、自ら喧嘩を吹っかけているだけ。異なる意見を格好の餌食にして、否定する。対処のしようがない。しかしそうでないのであれば、しっかり聞く姿勢をもとう。そうすることで、自分の中に落とし込むことができる。

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　SNSを続けていると、様々な人に出会います。あたたかい人が多い反面、心無い言葉を『匿名』かつ『捨てアカ』を作成してまで投げかけてくる者もいます。建設的な話をと思い、意見を述べますが、相手は聞く耳を持ちません。また、回答は的を射ておらず、話にならないことばかりです。論点をすり替え、あれやこれやと物を言います。自分が絶対的に正しいと思っているか、単に気に食わないのです。

気に食わないから、相手をこき下ろす。
その時間と労力、自分に使いませんか。
こき下ろす相手、間違っていますよ、と。

　自分が充実していれば、相手のことなど気になりません。たとえ食い違いが起きても、冷静に意見交換ができます。それができないということは、現状に満足していないか余裕がないからです。

　どんなときも、寄り添いの気持ちをもって生きていけたらと思うばかりです。無論、言葉が通じても、話が通じない人間が存在することを加味した上で。