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第9章 キリ①

綺麗な木目に
必要なところに
必要な数だけ。
一点集中、摩擦力を利用し
回し込んでいく

一見無茶にも見えるそれは
ちょっと間違えば怪我をする
ちょっと力が足りなくても
思い通りには進まない

しかし、ちょっとの工夫で
必要不可欠な穴が開く

それはまるで
働き蟻のサラリーマンが
一軒家を買うことに
どこか似ている

part①『得する家、損する家』

私は東京都江戸川区
下町生まれ、江戸っ子育ち
御当主と呼んだ大家族に生まれ
小学校5年まで3世帯9人家族
まさにアリの巣生活だった
婿養子の父は肩身を狭い思いを
していたのだろう
私が6年、妹が4年になる春に
本家から500mほどに
うさぎ小屋程度の一軒家を建てた
今思えば一大決心
端くれとはいえ東京で
土地探しから一国一城を
築くことは至難の業だ

両親は昭和29年生まれ
40歳丁度の住宅ローンは
それはそれは
苦渋の決断だったはずだ

従業人という使われるものは
皆同じ思いをして一軒家を建てる
それを嘲笑う人もいれば
羨む人もいる

私は転勤族だ
昨年まで一生賃貸ヤドカリ
それが性に合っていると
勝手に思い込んでいた
新築住宅は買った次の日から
資産価値70%
仮に4,000万のローンを
組んだ時点で
1,200万の消費をしたものと
同意と考え新築戸建は
バカくさくてしょうがなかった

ところが、コロナ前のある日
知人のライフプランナーと
話す機会があった
彼は3人の子宝に恵まれ
2019年に新築戸建を建てたばかり
別ベクトルの人間だと思っていた

そのわずか3年後、
気がつけば先週
私は地銀で住宅ローンに
ハンコを押していた

なぜ、いらないと豪語した私が
なぜ、今だった
そして、なぜそこを選んだ

結論から述べておくと
 家は買うべき人
  買わないべき人
   買った方がいい人

ぐらいグラデーションがあると
私は思う

おそらく私は中間色の
「買った方がいい人」
程度であろう

このpartでは
キリの如く
必要な穴を開けるべく
家を買うことが
人生にどのような
幸と不幸をもたらすか

私は当然「幸」である

その理由と
手に入れ方を
ここで備忘録としておこう

使い道
1、持ち家と賃貸の判断基準
2、店舗開発が教える家の買い方
土地、メーカー、銀行の
選び方と使い方

次回キリ
②『あなたは買うべき人じゃない』

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