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モネ展2018@横浜美術館 行ってきた!


はじめに

 神奈川県の大学生です。最近、印象派に興味を持っているので、横浜美術館の 展覧会「モネ それからの100年」 に行ってきました。
みなとみらい、クソ暑かったです。noteのために、写真撮っておこうだなんて微塵も考えませんでした笑

モネ展は

会期  :2018年7月14日(土) ~ 9月24日(月・休)
場所  :横浜美術館
開場時間:午前10時~午後6時 ※ただし9月14日,15日は午後8時30分まで
休館日 :木曜日(8月16日は開館)

で行われているそうです。

 「モネ それからの100年」というタイトル通りモネの作品から、彼に影響を受けた現代美術まで、幅広く展示されています。
この記事では、私が最も惹かれた作品を3つに絞ってご紹介します。

もくじ
①モネ「セーヌ川の日没、冬」
②水野勝規「holography」
③福田美蘭「睡蓮の池」
④おわりに


①モネ「セーヌ川の日没、冬」

出典:http://www.polamuseum.or.jp/collection/016-0035/

 みなさんもどこかで見たことないでしょうか?
落陽というイメージから連想されるように終わり、死、などのイメージ通り、1日を清算しながらも、遠くのほうに幽かな希望を感じさせる感覚。
派手な夕焼けともまた違う、朧と瞭の絶妙なバランスの上に成り立つ美しさを感じる。


②水野勝規「holography」

出典:instagram @gallery_caption より

 水野勝規氏の、映像作品である。同じ池を、異なる時間帯に複数回撮って、重ねた作品。モネは、連作(一人の作者が特定の題材に基づいて複数の作品を作り、全体としてもある程度まとまった作品とすること)という方法で時間の経過を表現した。水野勝規さんは映像を使い、さらに異なる時間帯の映像を重ねることで、連作を1つのディスプレイに表現した。
1つの画面に、異なる時間たちが流れている。
 これに関しては、文字上では伝え辛いので、ホントに見てほしい!


③福田美蘭「睡蓮の池」

出典:https://ameblo.jp/kaigalin/entry-12370082783.html

 今回のモネ展で最も惹かれた作品であった。作品名の通り、モネの「睡蓮」のオマージュ作品である。以下の作品だ。

 摩天楼の中に浮かぶテーブルと灯りのイメージ。ガラス越しの摩天楼の実像と、ガラス面に映る虚像としてのテーブルの重なりが、不思議な空間を生み出している。
 モネ含め印象派は、絵という表現の中で、を追求する事を目的としている。モネの時代にとっての光とはすなわち太陽、自然の光であり、その広がりをまとった物が、その姿形を融かした状態が表現される。
 一方、福田美蘭氏の「睡蓮の池」では人工的な光が主役である。モネら印象派の表現を、現代の文脈に沿う形で復活させることで、この印象派の表現が意外と現代文明と親和性が高い事を我々に想起させ、これからの可能性も感じさせる。


④おわりに

 あらゆるものの定義や、形、価値観が大きく変わっていく現代・近未来において、「印象」的に物事をとらえること、つまり固定観念無しに物事にふれ、考えることはとても重要なのではないかと私は考えています。
 福田氏の「睡蓮の池」は、こういった私の考えをさらに確かにするものでありました。
 他にも度肝抜かれた作品がとてもたくさんありました。機会があったら何かに結びつけて話したいと思います。みなさんもぜひ、横浜美術館で「印象」を感じてきてください。

 感想等ございましたら、お気軽に。

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