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Barbara Murata Tomomi
2024年7月30日 22:09
「昨日はね、落ち着いてて。『あたしよあたし。残念ながらあたしよ〜』って言ったらね、笑ってるの。『なんだ由美子か〜』ってお父さんの台詞も言ってあげたの。そしたら笑ってんの。」母が楽しそうに報告する。「乱暴な由美子ちゃんですよ〜ほーれ!」母が蒸しタオルをバサっと父の顔に被せた。本当になかなか乱暴だ。ふたりで父の顔と頭と手足を拭く。「お父さん、足首あっためるといいんだってよ」蒸しタオルで
2023年4月24日 23:23
2019.5.6国鉄を辞め、生まれ育った北海道を出て、布団と画材とわずかな衣類だけを背負い汽車で上京した父。国鉄時代に貯める筈だったお金は結局貯まらなかった。貯金はほとんどない。先ずは、一足早く上京していた知人のアパートに転がり込んだ。札幌のデッサン教室で知り合った翼夫(ヨクヲ)さんは桜ヶ丘に六畳一間の部屋を借りていた。六畳一間。ヨクヲさんもよく転がりこませてくれたものだと思
2024年5月18日 23:53
今日は両親の結婚記念日。母からのメール。「お父さんいれは、ごちそう食べる日若いときも大変だったけど、途中も大変だったけど、二人で、できそこない同士で面白かったかな。今は、もうなくなっちゃった意欲があった。バカ者よ、ね。」高詩と由美子。
2023年12月25日 00:31
「ほらー気持ちいいでしょ、鼻の穴ふさいじゃえー!」母が歌うように言った。蒸しタオルで父の顔や頭や足を拭く。「あー気持ちいい気持ちいいねー。嫌なの?どっちなの?足も拭いちゃえ〜」「ヨガの先生がね、足首あっためるといいって」母は頭、私は足。手分けして父の体を蒸しタオルで拭く。昨日母と選んだ小学生時代の夏休みの写真をプリントしてボードに貼って持って来ていた。珍しく週末にお店を休んで遊園地