見出し画像

【アラ50】九州の魅力を紹介 後編(北側4県+山口県)

はじめに

トレーニングを再開したものの暑さに耐えられず苦しい状況。レースは7月予定ないので、皆さんのお住まいから遠く離れた九州をご案内したいと思います。実際に住んだ地域もあれば、長男くんが進学した地域もあり。

この10年くらいは、マラソンやトライアスロン、トレイルランで九州各地をまわり、沖縄以外の九州は詳しくなりました。特にアクセス、レース関係、その他について。是非行ってみたい!と思うようなきっかけになれば。

ihighwayより 黒い部分は
通行止めが多い

福岡県(中心部〜県境)

①アクセス

九州の玄関口、すべてがそろっています。街に降りるかのような空港、新幹線駅、都市高速、地下鉄、私鉄、バス。志賀島(しかのしま)は水族館があり車は混雑しますが、向かい側から船で渡ることもできます。

福岡空港は博多から近い上、関空や成田への直行便もあり海外へのアクセス良好。以前はハワイやグアムへの直行便が出てました、最近再開したのかな? 自分もまだ子どもが小さい頃にグアム便に乗りましたが、わずか3時間のフライトでベビーちゃん達がいっぱい乗ってました。

②レース関係

すっかり定着した福岡マラソン(自分は今回落選)。志賀島ではトライアスロンが開催されるようになりました。博多湾ではアクアスロンが毎年開催あり。福岡PayPayドーム沖の水質はちょっとヤバかったです。現在開催の世界水泳オープンウォーターそのへんでやるみたいですね、お気の毒。

大分県との県境の山間部では、英彦山(ひこさん)サイクルタイムトライアル(=ヒルクライム)が長年開催されていましたが終了してしまいました。

③その他

港があり平地が多いだけが栄えた理由ではなく、志賀島や太宰府天満宮などを活かす観光や人工島の建設など商売上手な県民性が功を奏しています。ただ新しい商業施設ができる一方で、急速に衰退するエリアも多々あり。

福岡県(北九州)

①アクセス

小倉を中心とし、かつて炭鉱があって賑わいのあった地区です。高速道路、新幹線は充実、モノレールもあり。都市高速はめちゃ複雑でナビ必須です。24時間運用の北九州空港はありますが、長男くんが飛行機が遅延して到着したところ交通手段がなくて途方にくれたそうです。

そして九州の海の玄関口として新門司港(しんもじこう)があります。神戸や大阪とつながる大型フェリーは、車やトラックを運ぶだけでなくホテルのような快適な宿泊、船によっては露天風呂がついています。ペットも別部屋が用意されます。

②レース関係

北九州マラソンは長男くんが北九州の大学在学中に参加しましたが、思い出したくもない撃沈レースでした。ペアリレーという2人で前半と後半を走る設定もある珍しい大会です。後半を走る選手は抜きっぱなしでそれは楽しかろう。

③その他

車のナンバーは「北九州」と「筑豊」にわかれていますが、特に筑豊ナンバーは九州内では恐れられているイメージが強いです。かつて石炭を運んだ遠賀川(おんががわ)周辺の働き手は川筋(かわすじ)の者といわれ、今もその名残があるのかも。俳優の高倉健(故人)さんはここの出身らしい。

長崎県

①アクセス

飛行機は長崎市にまとまった平地がないため、大村湾に浮かぶ空港に降ります。新幹線は長崎にできましたが、博多からはつながっておらず特急乗り換えです。高速道路や自動車道は充実してますが、市内は路面電車が走っていて狭い上、道を間違えるとすぐ階段につきあたるサドンデス。

②レース関係

マラソン関係は多くないけど、マラニックやトレイルラン、トライアスロン開催が多いかな。離島の上五島、五島福江、対馬でのマラソンやトライアスロンは人気があります。高速船も出ているので天気さえ良ければアクセスはよいです。ただ台風にあたると行けなかったり帰れなかったり。

③その他

かつて出島があったからかよそ者に非常にウェルカム。そして災害が多いからか宵越しの銭は持たない県民性で宴会好きのようです。自分が知ってるだけでも普賢岳噴火、長崎県渇水、水害がありましたね。

長崎市内は坂が多いので自転車乗れない人が多い。一方で長崎空港のある大村は平地が広がり気候もよい。自分も一時期住んでましたが、転勤の多い自衛隊さんも退職後にここに住もうと家を建てる方が多かったです。

花がらを摘み摘み
長いこと楽しめました

自衛隊さんも含め若い世代が多く、子どもを育てやすかったです。となり町の病児保育にも大変お世話になりました。その頃のお礼もこめてふるさと納税でお花を送ってもらいました。

佐賀県

①アクセス

新幹線も高速道路も空港もありますが、残念ながら九州各地に行くための通過する県。玄界灘(げんかいなだ)に強力な発電所を持っているからか、インフラにお金かけて道路が広々しているため、あっという間に通過してしまいます。

②レース関係

3月に参加したさが桜マラソンは日本有数のフラットコースです。最初はハーフマラソンで始まった大会で、その頃は3月末に開催されラスト2kmは桜満開のコースで感動的でした。フルとなるとボランティアの関係で3月半ばになり桜はまだ咲いてないです。

ちなみに佐賀市長さんは、東大出の弁護士という異色の経歴ですがマラソン走られます。以前佐賀の山奥のハーフマラソンの挨拶で「走りたかったけど急用で走れない」とコメントされ完全にリップサービスと思っていましたが、翌年しっかりフルマラソン完走されました。そりゃ~選挙も強かろう。

唐津湾に虹の松原という名所があり、虹の松原トライアスロンが開催されていましたが終わってしまいました。日程が梅雨時期で20回のうち1回しか晴れたことがなく、自分が参加した時も海が大荒れで大雨。海上保安庁からストップ(運営側はやりたかったらしい)、ラン⇨バイク⇨ランでバイクも前の選手の水を浴びながら進む感じでした。

③その他

アクセスが良すぎて若者が定着しないのか、過疎化高齢化はかなりなものです。佐賀出身の芸人さんがさがをさがそうなんて歌ってましたが、ちょっと自信なさげです。鳥栖(とす)という交通の要所は福岡のベッドタウン化してる印象。

大分県

①アクセス

飛行場はありますが、やはり平地が少ないせいか大分市からは別府湾をはさんだ向かい側ですね。JRはありますが単線なので遅いです。高速道路は佐賀の鳥栖から伸びているのですが、天候により特に冬は通行止めが多い。

総合的に九州各地からのアクセスはかなり不良です。が、魅力ある温泉や観光地、海の幸が人々を大分にひきつけます。また大分からは四国へ渡るフェリーが何本か出ています。四国は一見近いのですが、交通の便から愛媛県内までは行けるものの高知や四万十川は遠すぎて厳しいです。

②レース関係

別府大分毎日マラソン(通称別大)はエリートランナーしか出られない有名な大会ですが、それに代表されるようにマラソンがメインの県です。マラソン開催は小さな町でも長年開催されており、日頃坂を走っているせいかレベルが高い。

今年の4月には臼杵市(うすきし)という宮崎の県境に近いマラソン大会に出ましたが、宮崎県の延岡という旭化成がある地区から多くエントリーされてました、あっちもマラソン好きが多そうだぞ。

③その他

気候はおだやかで言葉は若干宮崎に似ています。他県とのアクセスが中断しやすいので人を頼るのではなく、まず自分たちで何とかするイメージが強いです。

そして大分は米焼酎が有名で、自分的にはいいちこを飲んでました(飲まされてた)。キャッチフレーズが下町のナポレオンてやつです。芋焼酎でゲーゲーやってた者からすると、おとなしめの焼酎。

一度、大分のコース和食に米焼酎いいちこのお湯割りを頼んだらジョッキで出てきました。明らかに旅行者だったのですが、大分の店員さんはうれしかったのかもしれません。おかげでベロベロに酔いましたけど。

おまけ:山口県

①アクセス

まず広いです。広島がとなりですが、遥か遠くという感じ。西の端の下関(しものせき)は北九州の門司の向かい側ですし、日本海側は同じ県とは思えない感じ。住宅の屋根は赤瓦が多いです。

②レース関係

結構盛んではないかと。萩往還(はぎおうかん)マラニックは以前から開催されていたものは一度終了しましたが(最長で250kmあったらしい)、2021年から新たな形で開催されてるようです。暑い時期なので大変。

向津具(むかつく)ダブルマラソンはフルマラソンをおかわりOKの大会で84.39kmを走るようです。ほか九州でTシャツを良く見るのは下関海響マラソン。トレラン系も秋吉台カルストでやっているようですね。

③その他

九州と仲良しの山口県で、大学などの運動系大会も九州・山口でくくられることも多いです。新大阪から九州へ向かう新幹線みずほは、広島を出たら山口は停車駅がなく小倉に着きます。ちょっとリニアに難癖をつける静岡県知事や西九州新幹線に難色を示す佐賀県知事の気持ちがわかるような・・

おわりに

何かダラダラと長くなってしまいましたが、おそらく九州を思い浮かべて福岡はここ、長崎はこっち、鹿児島は下だったかなまではわかるでしょうけど、あれ、佐賀は?熊本?大分と宮崎どっちだっけとなりやすいかと。

旅行や出張で訪れた際には、九州各県を楽しんできてください。ちなみに海産物はどこもおいしいです、そして地元の野菜・果物はハイレベル。皆さん近くのスーパーにおじゃましてるかも。

都会から移住するなら福岡がおすすめらしいですよ、姪浜(めいのはま)は便利ですし、糸島は賃料が安めで海が近いです。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?