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ステップ(21-50)

雨の月曜日、今週も始まりましたね。いかがお過ごしでしょうか?

今日紹介するのは前回借りた最後の本で、先日映画館で映画を観た際、広報されていた映画の原作です。


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結婚三年目、突然の妻の死。娘と二人、僕は一歩ずつ、前に進む――娘・美紀の初登園から小学校卒業まで。「のこされた人たち」の日々のくらしと成長の物語。(「BOOK」データベースより)

目次

ケロ先生
ライカでハロー・グッドバイ
あじさい
キュウリの馬に乗って
サンタ・グランパ
彼岸過迄
バトン
ホップ、ステップ
ジャンプ

covid-19の影響で公開予定だった映画が上映延期を強いられている中、この重松清氏の作品も同様です。

映画では主人公武田健一を山田孝之氏が演じるというので、未読だった私はこの機会にと図書館から借りて読みました。

1歳半の娘を残し、結婚後わずか3年で妻と死に別れたシングルファーザーの子育て奮闘記と言ってしまえば、その通りなのですが、それ以上に彼らを取り巻く、亡くなった妻の両親、子どものできない妻の兄夫婦、娘が成長する過程で出会う、保育士、教師など、人は自分たちだけで生きていないことをあらゆる場面で感じさせてくれる作品です。

それは必ずしも心地いことばかりではありませんし、娘というのも父親にとっては可愛いいという気持ちに変わりはありませんが、娘の方は成長とともに父親に対する目が変化してきます。

それでも愛情を持って一生懸命に育ててくれる父親を決して娘は見放したりしないし、両親が揃っている家庭以上に肉親を大事に思い、芯は優しい女性への階段に向かっていきます。

同じ親をとして、老いた親を持つ娘として、自分を振り返りつつ読みながら、涙することが多かった作品でした。

それようえに映画で山田孝之氏がどう演じられるのか、とても興味が湧きました。
田舎町でも上映してくれると嬉しいな。





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