見出し画像

伊丹十三、和田誠、若き時代を懐かしむ(15-50)

最近は私よりも若い方が亡くなることも多く、その度に自分の年齢を思い知らされる寂しい限りです。

そんな中でも多くの著名人と親交のあった和田誠氏の死もショックでした。そして彼関連の著書を探していると、「&premium」という雑誌で「無用之用」という書店がある作品を紹介していました。

それがこちらです。

画像1

1960〜70年代最高のエッセイスト・伊丹十三の単行本未収録エッセイ集。
食卓の作法、料理の秘訣、服選びに着こなし、日常に見るヨーロッパ文化、子育てから性教育、スポーツに社会問題、組織論……あらゆるテーマを見逃さず、調べて観察し、自分の頭で考えたすえに、わかりやすく、やわらかく、おもしろく書いた稀代のエッセイスト、伊丹十三。没後20年を機に、単行本未収録の優れたエッセイを、伊丹十三記念館(松山市)の全面協力を得て、一冊にまとめた本書は、四半世紀ぶりの伊丹十三の新刊です。どうしてこれが本に収録されなかったのか。へえ、こんなこと書いてたんだ。これはちょっとびっくりだな。時の流れを感じて懐かしいものもあれば、時を経てもなお、その慧眼に驚かされるものもある。
父・伊丹万作が逝去したのち、13歳のときに、『映画藝術』誌の依頼で書いた「父の思い出」や、伊丹十三記念館の収蔵庫で発見された生涯をふりかえるような未発表の生原稿、4篇も収録。
雑誌連載時の伊丹十三によるイラストレーションを多数掲載。イラストレーター・和田誠氏との笑える共作「人生劇場 血笑篇」や、直筆の原稿用紙、愛用の文房具などもカラーページで紹介。(Amazon内容紹介)

伊丹十三氏といえば、映画監督を父に持ち、後年監督した映画が好評だったため、若い方には映画監督として認知されているかと思いますが、実は山口瞳などの作家と親交も深いエッセイストとして活躍されていました。

週刊誌に発表されているエッセイも多く、和田誠氏と共作している作品が多くあります。

本作品は2017年に伊丹十三氏の未発表作品をまとめ発表された単行本です。彼のセンスが光る文章が多く、また生前を懐かしむことが出来、楽しく読みました。

思い出を悲しむだけでなく、楽しむことができる本という存在に感謝です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。週末の土曜日を有意義にお過ごしください。

バックミュージックは懐かしいこのナンバーでした。




いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。