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秋田県の企業をDXしてみたら…#2

皆様、お世話になっております。
自称秋田観光大使と申します。

本業はCTOをやっておりまして、
その傍ら自称秋田観光大使としての活動を行なっております。

前回の記事は下記を参照してください
秋田県の企業をDXしてみたら…#1

今回は、
「既存事業のDX化はあまり求めていない」
についてお話しできたらと思います。

1.既存事業のDX化はあまり求めていない


老舗企業でのDXの進め方で注意点としていくつかあります。

1つ目は「DX」や「AI」のテクノロジー用語や細かい詳細については、
話してはならないということです。

というのも、
当然ですが畑がそれぞれ違うので詳細まで理解されることはありません。
また、別の議論に発散してしまうことがほとんどです。

ので、テック系の用語は話さず、
経営的な話とパッション的な話で終わりにすることをオススメします

2つ目は社長さんの知らない世界のビジネスに対して、
理解ができないことをやってしまうと今後の動きとして無駄が発生する可能性があります。

例えば、ある程度専門性の問われるような仕事を老舗企業が行っていた場合、DX的な文脈で、〇〇のようなデータを取得することで、
マーケティングの施策に役立つBI的なツールを作成することができ、
このツールを横転して様々な……みたいな話をしたとしても、
「へぇー」で終わってしまいます。

ので、色々勝手に勘違いして設計して、開発見積もり等を算出しても、
正直初期投資で開発費用に〇〇円かかりますと言って調達するのは非常に難易度が高くなります。無理ゲーです。

ここまでを一旦整理すると、
1.テック系の議論はほぼ不可能
2.社長さんの知らない世界のビジネスに対して動かない方が良い

この2つの前提に立脚してDX化を進める場合、
現実的なDXの戦略として「既存事業でのDX化」を進めるというのが
ロジカルな判断になるかと思います。

なんせ「既存事業でのDX化」は、
社長さんの理解ができる既存事業でかつ、
そこにDX化の内容を詰めてロードマップを敷けばある程度形になる可能性は高いです。

しかし、これが地方の老舗企業のDX化の罠になります。
結論から言いますと、「既存事業のDX化はあまり求めていない」
ということです。

社長さんは長年その業界にいてアッパーが見えている状態です。
よって、「既存事業でのDX化」 = 死にゆく事業に投資する意味がない
の構造となるため、あまり乗り気にならないのが現状です。


ここまでの、
1.テック系の議論はほぼ不可能
2.社長さんの知らない世界のビジネスに対して動かない方が良い

に新しく3の「既存事業のDX化はあまり求めていない」が加わり、
いよいよ打つ手がなくなります。非常にハードな状況です。
この状況こそが、地方のDX化な気がします。
※ワークしているケースがあれば教えて欲しい。


1, 2, 3を避けたDXとは、
自分の場合は、社長さんの興味のある新規事業に協力するという形が導き出した結論となります。

まだ、
どのようなことをするか決めていませんが。
今後とも何か学びがあり次第発信できればと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。










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