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【読書】貞観政要(ジョウガンセイヨウ)


【本の目的】リーダーに普遍的に求められる能力とは何かを知ること。
【手段】具体的な能力を知り必要なことは意識して行動すること。

『貞観政要』は、唐の二代皇帝、太宗(たいそう)・李世民(りせいみん)の政治問答言行録、帝王学についての著書。フビライ・ハン、北条政子、徳川家康や明治天皇もこれに学び、現代でも多くの経営者が必読の書としているらしい。帝王学と聞くと慣れ親しみないと思うが、現代風にいうと、優れたリーダーに必要な条件とは何か、を分かりやすく書かれた著書である。
※太宗は、唐を建国した李淵の第2子。兄の李建成を殺害し、父の李淵を幽閉して第2代の皇帝太宗(在位626~649年)となった。このような異常な方法で権力を握った皇帝であるが、統治者としては中国史上でも有数の名君とされている。

・リーダーには、自らを律することができ、人の意見を素直に聞くことができる人がふさわしい。そのために、リーダーは常に自分を諫めてくれる人を自分の周囲に置くべきだ。
・リーダーは平時の際に、有事に備えなければならない。平時だからと言って安穏と暮らしていると、いざという時に柔軟に対応できなくなる。
・リーダーは常に謙虚でいなければいけない。リーダーは船、人民や部下は水のようなものだ。水は船を乗せることも転覆させることもできる。

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