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伝説の一日からお笑いに対して感じたこと

先日吉本興業創立110周年伝説の日という特別イベントがNGKで開催され、普段NGKででない全国区の吉本芸人が一堂に集結し、話題になっていた。その中でも、ダウンタウンの即席漫才が後輩たちから感動、賞賛されていたのをツイッターでよく見かけた。自分自身、幼少期の頃からダウンタウンは大好きで、松本人志さんの遺書に影響された一人でもあり、今でもみるテレビはダウンタウンのものが多い。

ツイッターなどで茂木健一郎さんが、テレビでよくあるひな壇番組などで内輪というか、芸人の上下、人間関係でお笑いをとるばかりで、政治的風刺のお笑いが少ないという日本のお笑いへの批判、警鐘をして、SNSで叩かれていたのは記憶に新しい。茂木さん自身が面白くないから説得力がないと松本さんに言われテレビで松本さんに謝罪していたのが印象的だった。当時、自分は日本のお笑い文化に対する肩入れをしていたから、正直なところ自分も茂木さんに対して嫌悪感があった。自分も偏った味方をしていたのだろう。

しかし、現在のYouTubeなどでのいろいろなコンテンツが旺盛になってきていろいろなエンターテイメントや考えに触れ、視野が広がってくると、茂木さんの言っていることもだいぶわかるようになってきた。というのも、これは日本で顕著なのかはわからないが、メディアでやたらとある分野でのレジェンド扱いが多用されて、もてはやされている風潮に気づき、レジェンド信奉なるものが強くなりすぎてきていると感じる。商売上の理由が主な理由だと思うが、これだけレジェンドの言葉が多用されるとレジェンドの価値も小さくなってしまうぐらいである。

松本人志さんは日本のお笑いレベルは高く、特にアメリカのお笑いレベルの低さを唱えていた時があった。影響力のある松本さんであるから、皆信じてしまう傾向があり、自分もそのように思ってきた。しかし、自分が英語を勉強し、アメリカでの生活を多少なりとも経験すると、日本とアメリカのお笑いのセンスに共通するものもよく見かけた。日本でアメリカや海外の笑いを低く見る理由として、翻訳したものを見るというのが理由としてあるのではないかと気づいた。その国独自の言語による文脈や感覚を理解しないと本当にその国のお笑いの理解をしたことにはならないと思うからである。実際に、英語であの有名なコメディードラマ、フレンズを見ると大爆笑することがあり、ダウンタウンを見て大爆笑する時と同じものを感じたこともあった。

実際に吉本芸人の後輩から見ればダウンタウンはものすごいことをしていて、素人では到底真似できないことであり、かつダウンタウン自身も祭り上げられすぎること自体好んでいないのを知っているが、レジェンド扱いしすぎて、いろいろな笑いの文化や考え方を受け付けなくなっていくのもいけないのだろう。レジェンドに対する憧れや嫉妬も自分の中にはあるのかもしれない。いずれにせよ、おそらく、思考停止、思考の単純化などそういったことに茂木さんは警鐘を鳴らしたと思う。

エンターテイメント以外でも、修行期間の大事さとかよりも、YouTubeで自分で技術は習得できるという考えが出てきているが、固定観念にとらわれず、いろいろな人がいろいろなことに挑戦していっていいと思ったのであった。既存の固定観念に踏み込もうとするする茂木さんのような努力を讃え、理解を示すべき時代になってきているのではないだろうか。

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