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朝鮮大学校って?祖国への想い

朝鮮大学校ってなに?日本の各地にある、朝鮮にルーツをもつ子どもたちが通う朝鮮学校の延長で、通える大学です。

私は韓国に留学しておきながら日本にそのような施設があることを知りませんでした。今回は、朝鮮学校とはなにか、訪問したときの出来事を綴ります。

朝鮮学校とは?

朝鮮学校とは、小学校から高校、そして都内には大学校と種類があり、朝鮮にルーツをもつ在日朝鮮人が日本にいながら朝鮮語(韓国語)や朝鮮について学べる場所です。

朝鮮大学校は、朝鮮学校に小・中・高と通っていてもそうでなくても、朝鮮にルーツをもつ人が入学できる大学です。

いざ訪問!

私は日本の日本人が通う義務教育や普通科の高校を卒業し、朝鮮学校が存在することを知らず生きてきました。
撮影などは基本禁止な朝鮮学校でしたので、閉鎖的なのかなと思いましたが、
生徒が明るく出迎えてくれました。大学の交流活動の一環で、訪問しましたので日本人大学生と朝鮮大学校の学生各15名ほどで交流しました。

なんと制服はハンボク(「チマチョゴリ」で日本人が認知している韓国の伝統服)だそうです。観光地で着る、体験型のハンボクとはちがって、落ち着いた色の制服!といった印象でした。

日本と同じこと、異なること

体育館や校舎、寮などがあり、日本人が一般的に通う学校と変わりない印象でした。

しかし、異なる点が大きく2つ。
1つ目は、祖国から寄贈された、朝鮮の歴史的な発掘物などが展示された博物館があることや、韓国にある校舎と似ていて、各国の学校の特徴があることです。

例えば、教室の黒板の上に大韓民国の国旗のイラストが飾られていることが挙げられます。

2つ目は、在日朝鮮人といっても、国籍の状態が様々であることです。挑戦国籍の学生もいれば、両親の一方が韓国人のため日本国籍かどちらかを選択しなければならないことです。

学生に聞いた話によると、在日朝鮮人52万人のうち2万人は朝鮮の国籍だそうで、不便なことや旅行に行けなくても
「自分のルーツを大切にしている」と言っていました。

刺激を受けたこと

一緒に昼食を食べたり博物館を案内してもらったあとに、4人グループを5つくらい作って、日本人と朝鮮大学校の学生をミックスしてフリートークをしました。

その時に、留学を活かし、韓国語で話すようにしました。するとすごく喜んでくれました。

우리 말 (ウリ マル: 私たちの言葉)が嬉しい。と言ってくれました。日本に住んでいながら、「なぜ朝鮮人が日本にいるんだ」と近所の人から罵倒されたり、幼い頃に「帰れ!」と学校で言われたことなど、「普通」ではない経験をしている彼らにとって、祖国の言葉は非常に重要なものなんだと実感しました。

私自身は日本に住み、日本人として、日本語を当然のように使ってきましたが、朝鮮大学校に通う学生たちは歴史的な出来事により、朝鮮にルーツをもちながら日本で生活をすることの大変さがあると思います。

それでも、祖国を大事にし、日韓関係をよくしようと勉強しながら在日朝鮮人についての裁判を見に行ったり、いろいろなことに挑戦していたりする彼らの姿が美しかったし、出会えて本当に良かったと思いました。

歴史は変えられないけど、今後の日韓関係は変えられる。自分たちが、小さなことでも行動に移すことが大事だと感じました。
山積している日韓関係問題の解決には、対韓国だけでなく、国内にいる在日朝鮮人にも目を向け、交流することも必要ではないでしょうか。

朝鮮学校のおカネに関する問題

「朝鮮高校無償化適用排除」という問題をざっくりと取り上げます。

日本では、無償化の条件として「教育内容や外交上の問題は考慮しない」とありますが、実際は政治情勢や日朝間の政治外交上の問題を理由に
無償化の対象外となっています。

ちなみに、朝鮮大学校は祖国すなわち朝鮮からの支援で成り立っており、日本政府からのおカネの面での支援はありません。

日韓関係において政治的・社会的なヘイトクライムや問題があったとしても、
朝鮮学校に通う学生の権利を守りたいです。
(私は、守りたいと主張しかできない状況ですが。。。。)

最後に

ここまで、朝鮮大学校に訪問した時のできごとやその経験を通して感じたことを綴りましたが、いかがだったでしょうか?

インターネットや文献で、在日朝鮮人や朝鮮学校についての情報は山ほどありますが、
実際に訪問して肌で感じることとは全く違う感覚でした。

これを機に、日本にある朝鮮学校や在日朝鮮人についてちょっとでも
みなさんに知っていただけたら幸いです。

以上、こぐまうどん でした!!!寒波にまけないぞー!





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