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大人になってわかるとこがある
毎日まだ起きている子供に顔を合わせるために
遅くない時間に帰るのが容易でないことが

親になってわかることがある
仕事の後に遊んでと駄田をこねる子供の
相手をするのに相当な体力が必要なことが

家庭を持つとわかることがある
経済的余裕を求めて頑張るほど
家族と一緒に過ごす時間が短くなることが

“父の日はお父さんに感謝を伝えましょう“
そう決められていたから
思春期になるまでは父に形ばかりの感謝を伝えていた

自分が父になった日
幸せの扉が開くような感覚に包まれたけど
同時に初めての子育ての心配もあった

育てられている時はそんな意識もないけど
育てる側になるとその記憶を手繰り寄せて
気がつけば模範するようになった

それはきっと自分がそれなりに
良い成長をして大人になったという感覚があるのだろう
自分の子供にもそう促すことは
父の教えが間違っていなかったということだ

子供は勝手に成長するが確実に親の背中を見ている

感謝はいつでもできるけど大人になると
なかなか照れ臭いものになってしまうから
気の利いた誰かが制定してくれたこの日に
久しぶりに感謝を送ろう

子供の頃の「育ててくれてありがとう」の感謝に
自分も父になった今は
「育て方を教えてくれてありがとう」
そんな感謝を添えて

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