禁酒21日目 有名な本「禁酒セラピ」は有効なのか?
禁酒関連の本で最も有名なのが「禁酒セラピー」でしょう。アレン・カーというセラピストが書いた本で、タバコの為の「禁煙セラピー」の方が一般的に有名かも知れません。
この本のサブタイトルが「読むだけで絶対やめられる」です。私も読みましたが、その結果は・・・・・
全く効果ありませんでした。この本に書かれているセラピストに直接かかれば止められるのかも知れませんがこの本を読んだだけでは私にはお酒が止められませんでした。この本の肝は「酒に関する常識を変える」というものです。
この本の中でまずはどうやって人はアルコールに魅せられて行くのかを説明しています。
一般的にアルコールはリラックス出来て社交の潤滑油、味も歴史も奥深く人間に適度の飲酒は有益だと考えられていますと本書で説明します。
しかし、アルコールの利点が全てウソである事を理詰めで説明していきます。しかも確かに反論の余地が無い内容です。もちろん私も完全に納得しました。
「アルコールは完全に毒である、アルコールは合法の麻薬。中毒性も高く、飲酒イコール毒を体内に取り込んでいる。」
「熟成するとおいしくなるのが常識にワイン業界の中で、ボトル詰めされて24時間以内に飲まないと風味が損なわれるボジョレヌーボーは矛盾してないか?」
「そもそも初めてアルコールを口にした人で美味しいと感じた人はいるのか?ビールは苦くて不味かったでしょ?バカみたいに高価なカクテルは本来なら不味いアルコールを飲みやすくする技術である。」
「人間の体は毒物が入らないようにマズイ物は体内に取り入れない仕組みになっている、おいしくなるまで我慢が必要な飲み物は有害でないわけがない。」
以上のように「禁煙セラピー」ではお酒の利点を徹底的に検証し、その利点は全てウソであることを露わにします。また、健康な人がアルコールへ囚われていくその仕組みを最部に渡るまで検証して教えてくれます。
つまり、アルコールが「薬物」であることをしっかり認識する。アルコール関する今までの常識を捨てて「アルコールは毒である、従ってこれから先毒を体内に取り込まなくてよいという意識を頭に植え付ければ止められる」という理論。これが禁酒セラピーの肝です。
そしてこの本は最終的にこう言います。
「今後、毒を飲まなくても済むんだという常識を心に植え付けて禁酒を始めましょう、そうすれば絶対に成功します!」
で、私の感想は。
はっ?
無駄無駄無駄無駄ぁ!
無理っす、悪いと分かっていてやるのが依存症患者ですから。
「マーガリンは化学物質だから食べちゃダメ」って主張する人って結構いますよね?私もマーガリンはあまり身体に良くないんじゃないかと思ってます。したがって、私はマーガリンよりバターを選びそれを使い続けます。マーガリンは買いません。なぜなら「マーガリン依存症」じゃないからです。
もし私ががマーガリン依存症だったら「身体に悪いの分かってるけどマーガリン食っちゃうんだよ〜」ってなりますよね?
依存症の人は身体に悪いの分かっててやってしまうわけです。
依存していなければ、美味しい食べ物であっても体に悪いと説明されれば摂取しません。「酒は有害です。」って言われたところで「そんなの知ってる!でも止められない!」って事です。
結果、私の中にある理論では「禁酒セラピー」でアルコールをやめられるような人はアルコールに依存してない人です。「真剣にアルコールをやめなければ」という所まで進行している人には全く「禁酒セラピー」は効果がないと思います。
今回はちょっとエキサイトしてしまいました。アレン・カーさん申し訳ありません、あなたの本では止められませんでした。私は本当にダメな人間です。
永作
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