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真剣乱舞祭2022(千葉6/16マチネ)感想

ミュージカル『刀剣乱舞』初心者が6月16日(木)に千葉県 幕張メッセで開催された真剣乱舞祭2022に参戦した時の感想を綴っていきます。
備忘録の役割も兼ねているので、初めてミュージカル『刀剣乱舞』を観に行く方がいらっしゃいましたら、参考にしていただけますと幸いです。

私のとうらぶスペック

ゲーム

  • 2015年からやっている

  • 熱心にプレイしている時期もあれば、年単位で本丸に帰還しない時期もある

  • 初期からいる刀はもちろん、追加された刀の顔と名前も大体分かってるつもり

アニメ

  • 花丸と活撃は両方見た

映画

  • 映画刀剣乱舞(実写)はとりあえず見た

舞台

  • ステもミュも現場に行ったことない

  • 2.5次元の俳優もごく一部のめちゃ有名な人が2、3人くらい分かる程度

  • つまりほとんど知らない

  • ステの方が最近宝塚OGを起用し始めて気になっている(宝塚かじりオタク)

今回の参戦の経緯と事前準備

参戦の経緯

  • 大侵寇イベントを機に、数年ぶりに審神者として本丸に帰還

  • うちに誰がいたのか、誰がいないのか、誰の真剣必殺を回収したのか、誰を修行に出したまま放置していたのか……

  • 諸々の情報を少しずつ思い出しながら毎日ログインしていたところ、ゲームのお知らせから真剣乱舞祭2022の抽選に申し込めるようになる

  • 「刀剣乱舞の舞台は一切見たことないけど、キャラクター分かるし面白そうだから運試しで申し込んでみるか!(人気なイメージだしどうせ落ちるだろう)」と思って、軽い気持ちで抽選を申し込む

  • 東京公演は落選したものの、千葉公演でチケットが1枚取れてしまう

  • ラッキーと思いつつ、少し調べていくうちに「もしかしてこれ、普通の演劇みたいに座って演技見るやつではない……?」ということに気付く

  • 会社の先輩に有識者がいたので、聞いてみたところライブっぽい感じとのこと

  • キャラクターは分かるけど、歌知らないし、メンバーカラーも分からないし、諸々のお作法が全く分からない

  • 取れたチケット1枚だけだし、無知状態で単騎出陣するの不安しかない

ということで、事前準備をすることにしました。

事前準備

  • DMM動画で過去の真剣乱舞祭の動画(2016年~2018年)を一通り見る

  • 千葉公演で登場するキャラクターのメンバーカラーをキングブレード(ペンライト)に登録する

    • アプリを使えばデフォルトじゃない色味も自分のキンブレに登録できます

    • 赤・青・紫・白……などなど大まかに分類できても、細かい色の違いがそれぞれあって、色味を微調整するのがめちゃくちゃ難しかったです

    • Twitterでキャラクターのメンカラをスプレッドシートにまとめてくれた先輩がいたので、その方に救われました

白って200色あんねん
  • キンブレに色を登録したは良いものの、どれが誰の色か忘れそうなので色一覧のシールを印刷する

    • こちらもTwitterの天才がキンブレに貼れそうな一覧表をネップリに登録してくれていました

これらの予習のおかげで、「公演中ペンライトを付けて良いパートと消灯必須なパートがあること」「えおえおあで一緒に踊る手の振り付け」などをマスター。
いきなり現場に行って初見でこれを理解するのは厳しかっただろうなと思うので、予習して本当に本当に良かったです。

公演内容について

予習の成果

前述の通り、この公演に参加するにあたり、過去の真剣乱舞祭の動画を一通り視聴したわけですが、これをやっておいて本当に良かったです。

当日の体感で、2/3くらいの曲が聴いたことある感じでした。(テーマや内容に2018年リバイバルみたいな要素があったおかげかも)

えおえおあの感想

ご存じない方用に説明すると、「えおえおあ」は出演者だけでなく会場の審神者たちも一緒に手の振り付けをすることで一体感が感じられる、楽しい楽曲となっています。

過去の公演動画を視聴して、これの振り付け予習をばっちり行ったことで、当日めちゃくちゃ楽しめたので、今後初めて行く方がいらっしゃいましたら是非振り付け予習していくことをオススメします。

獣の感想

何も知らない方向けに説明すると、「獣」という曲は公演の後半大詰めになってきたところで歌われることが(たぶん)多い曲です。
刀剣男士全員が最も露出の高い衣装で肉体を見せつけつつ熱く歌って踊るため、会場のボルテージも最高潮になり、めちゃくちゃ盛り上がります。

過去公演でも歌われており、予習の時点で視聴していたのですが、動画越しでも分かる肉体美と熱さを現場で感じると、衝撃が段違いでした。

過去公演でも回を重ねるごとに演出が豪華になってて「2.5次元俳優って今時こんなこともやるんか……!?」ってビックリしたし、今回のパフォーマンス内容もド派手でやっぱりすごかった。

獣マジで楽しすぎて、あと5回くらいやってほしかった。
あと、シンプルに目の前でお腹とか背中出されるとビビります。ガン見しちゃうけど。

メンバーカラーについて

前述の通り、登場キャラクターのメンバーカラーは一通りキングブレードに登録したのですが、いざ公演が始まるとやっぱり途中でわけが分からなくなって混乱しました。
全てのメンカラを理解した上で使いこなす審神者はすごい。

そしてここでも触れますが、キンブレに貼れるメンカラ一覧をネップリにアップしてくれた人本当に本当にありがとうございます。
BIG KANSYA……!

過去公演も含めてビックリしたこと

この公演には刀じゃないキャスト(榎本武揚役:藤田 玲さん)(平将門役:川隅美慎さん)が何人かいるんだけど、刀以外のメンバーにもペンライト振って拍手して、パフォーマンスにかなり丁寧に時間を割いているのか、このコンテンツ独特で面白いところなんじゃないかなと思っています。

榎本武揚さんも平将門さんも、歌が上手でもちろんお芝居もすごくて、存在感がすさまじかった……。
持ち歌もかなりイケてて、聴いててすごくワクワクしました。
あと、和太鼓パフォーマンスも迫力満点で大好きです。

キャストについて

全体的に

2016年の初期の動画から事前予習していたので、全体を通して感じたことですが、後からミュージカル『刀剣乱舞』に追加されたメンバー、歌やダンスが上手い人ばっかりで実力派多いな……と思いました。

初期メンバーが頑張って人気や知名度を高めて、コンテンツの規模を大きくしてくれたからこそ、良い俳優が指名できたり、オーディションで良い人採れるようになったのかな……なんて推測してみたり。

初期メンバーについて

2017年、2018年と今回の公演を観ていて思ったんだけど、初期メンバーがだんだん歌上手になってて、成長を見守れる熱さがあった。

特に兼さん!
もしかすると、2016年は人数が少なくて出ずっぱりだったから歌の本領発揮できていなかっただけかもしれないけど、2017年以降「歌で魅せる力」の圧倒的成長を感じました。

大典太光世役:雷太さん

拝見したのはこの公演が初めてだったのですが、この方が本当にすさまじかった。
世の中に見つかってくれてありがとう。出会えて良かった。

刀ミュは「バランス型」とか「歌(ダンス)特化型」とか「ビジュアル最強型」とか、色んな俳優さんがいるわけだけど(勝手に色々名前を付けるな)、この人は本当に何でもハイレベルでこなす印象だった。

歌わせても上手いし、ダンスがかなりレベチだった。
特に腰使い。腰が柔らかいんだろうなって思ったんだけど、振り付けのウェーブの動きで、体を反らせた時の深さが同じ振り付けなのに本当に1人だけ違う。

ダンスの全体的な動きについても、KPOP関係のアレコレを見た感じ、体大きい人って腕や足が長い分コントロールするのが難しくて動きが鈍くなったりダルっとしがちなのかなと思ってるんだけど、動かす体が大きいのに音ハメがめちゃくちゃ気持ち良い踊り方で、本当にダイナミックだった。

途中で見せてくれたヒューマンビートボックスもクオリティ高いしかっこ良いしで、多才だな……って思いました。

蜻蛉切役:spiさん

良い意味で、もはや2.5次元の域を超えている。もはやアーティスト。

「蜻蛉切という槍が、こんなに素敵な歌やダンスをやるのか……?」みたいな解釈問題はちょっと自分の中であるんだけど、正直そんなことどうでも良くなるくらい歌が上手すぎる。
チケットに高いお金払ってパフォーマンスを見る価値が十分にあったと思わせてくれたキャストの一人。

過去公演の動画で、大きな会場の中央でソロを高らかに歌い上げる様子が圧巻でした。

肥前忠広役:石川凌雅さん

獣のパフォーマンスで近くに来てくれたのが、肥前忠広役:石川凌雅さんでした。
獣は出演者の衣装の布面積が最も少なくなる曲なので、こちらも例にもれず背中丸出しになっていたわけですが、目の前に背中全開の人が現れると流石にドキドキします。

雄々しい仕草が魅力的な方でした。

水心子正秀役:小西成弥さん

今回の公演の主人公ポジでもあった水心子正秀役:小西成弥さん
実は私はA3!も通っているオタクなので、小西さんはブルライで1度拝見したことがあります。

A3!では、MANKAIカンパニーの末っ子として思春期真っ只中の泉田 莇君を演じ、ブルライの「餓鬼扱い」では、ラップやキビキビしたダンスを披露していらっしゃいました。

今回は水心子正秀として、強い使命感を持ちながら可愛い部分も併せ持つキャラクターの魅力をばっちり見せてくださった気がします。

豊前江役:立花裕大さん

豊前江さん、トンチキ(トンチキとか言うな)な髪型が多い刀剣男士の中でも、唯一この髪型のまま外に出しても大丈夫そうな爽やかイケメンお兄さんでした。
同じ空間にいると、爽やかすぎてリアルに恋しそうになる。

私の近くの席の人とか、視界に入ってくるアリーナのうちわとか見てると、豊前江ファンめちゃくちゃ多かった印象……本当に人気なんだな……。

というか、キャストの立花裕大さんが間宮祥太朗に結構似てるのでウケた。

堀川国広役:阪本奨悟さん

この方、歌わせても踊らせても安定感があって上手いバランス型だなって思っていて、舞台に出て来た時の安心感がすごかった。

2016年の公演動画で、歌上手だしダンスもキビキビしていて音ハメ気持ち良いし、「おっ、この人すごいぞ!?」って見ていて惹かれたんだけど、他のキャラクターがメインどころばっかりだったこともあって、あんまり目立ってなかったから、もっといろいろ見せてほしいな~~と思っていたところからの今回。

ソロパートの歌良すぎて流石に泣いた。
堀川国広のメンバーカラーがホワイトなので、会場が真っ白に染まってマジで王子様だった……。

穏やかで誰にでも優しいし、世話焼きだし、絶対面倒見てくれる安心感があるから、幼女の時に出会ってたら絶対初恋は堀川国広だった。
幼女の初恋キラー。

2016年の動画だと寄りでダンスとか見られるんだけど、ダンス特化型に見える長曽祢虎徹役:伊万里 有さんと並んで踊ってると、ダンスの見応えがすごい。

※ 後から調べてみたらテニミュのリョーマ役者さんだったのね……そりゃスター性あるわけだ……

五月雨江役:山﨑晶吾さん

うちの本丸に来たばかりでキャラクターが全然掴めてなかったんだけど、内番のお腹ヤバくないですか……!?

ミュージカル『刀剣乱舞』に感じた違和感と現場で感じたこと

※ 人によっては不快になるかもしれない内容なので、ミュージカル『刀剣乱舞』が大好きな方は自衛のために飛ばして読んでください

動画で感じた違和感

DMMで過去公演動画を見ている時、ゲームでは武人として敵と刀で闘っているはずの刀剣男士たちに感じた違和感がいくつかありました。

  • ジャニーズアイドルみたいな衣装や、露出高めな衣装を着ていること

  • 和風な世界観なのに、歌詞に結構英語が入っている

  • 無骨に敵と戦う刀が、アイドルスマイルで愛だの恋だの歌っていること

  • 結構がっつりアイドルダンス、キャラによってはアクロバットしてる

  • 主に手を振ったり、カメラで抜かれたら表情管理バッチリのイケメン決めポーズをしている

正直ステの方が、私の感覚というか、解釈には合ってるんだろうな~~と思っておりました。

現場で感じたこと

ぐちぐち書いておりますが、真剣乱舞祭が楽しくなかったわけではありません。

出演者はもちろん、企画・演出のスタッフの皆さまの「訪れた人を楽しませて公演を絶対成功させる」という熱い気概を感じて、むしろ何度でも参加したい楽しさが現場にはありました。

会場入りしても公演が始まる直前までは、まだミュージカル『刀剣乱舞』について腑に落ちていない部分があったのですが、いざ開演すると動画を観た時に感じた歌やダンスに関する違和感をあんまり感じませんでした。(会場の雰囲気にのまれたからかもしれません)

会場内の雰囲気にのまれて、理屈じゃなくIQ3で楽しめちゃう不思議な魅力が現場にはあります。

IQ3というのは、何も考えずに公演の流れに身を任せて全てを感じるだけで良い、みたいな意味合いです。(分かるか)

腑に落ちた瞬間

どの曲だったか忘れたのですが、明石国行役:仲田博喜さんが目の前に来てくれたタイミングがありました。
ご存じの方は言わずもがなですが、明石国行はやる気のないダルそうな様子が特徴のキャラクター。

刀剣全員で同じ振り付けを踊っている中、コイツ(突然のコイツ呼ばわり)はかな~~~~りダルそうにゆるゆるこなしていたんですね。

そして当たり前ですが、あの空間に「こっちは金払ってパフォーマンス見に来とるんやぞ!?」みたいなことを言い出して怒る審神者はいません。
それが明石国行なので。

それに気づいた瞬間、それまで抱いていた「刀が歌って踊ることに対する抵抗感」がちょっと腑に落ちた気がしたんですね。

動画で過去公演を視聴していた時は、「本来刀剣男士は歌って踊るわけがない。これは公式がやっている豪華な2次創作みたいなものなんだ」と解釈していたのですが、公演で明石国行を見てから、刀たちも仕事でちゃんと歌って踊ってるわ……という気になりました。

だから、時には審神者を喜ばせるためにアイドル顔負けのキラキラ笑顔でカメラに映る刀もいれば、自分が歌って踊るのが大好きで全力でパフォーマンスする刀もいる。
その中に混ざっている明石国行は、やる気がなくてダルそうだけど参加している感じなのかな、と。

おまけの感想

実は先月、KCONで幕張メッセに来ていたのですが、同じオタクでも客の年齢層とかファッションとか全然違って面白かったです。

最近観に行ったミュージカル『マギ』の廣瀬さんと言い、小西君と言い、A3!役者と会う機会が多いな……。

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