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もつ焼きの前日に顎関節症

この世には顎関節のズレる者とズレざる者が存在する。

皆さんは顎関節症になったことがあるだろうか?
僕はなった。昨日初めてなった。

しかも翌日(つまり今日)は「飲もうぜ!美味いもつ焼きがあるから!」と友人にお誘いいただき期待に胸を膨らませていたから、その絶望感たるや計り知れない。
これが、すげー美味いお粥を提供する店で執り行われる、粥パーティーつまり粥パだったら、特段気にしなかったのだろう。
しかし粥パではなく、もつパだ。

昨日の夕飯は炒飯。それすら満足に食べられない現状に、僕のテンションは地の底まで落ちた。
海抜でいうと築地周辺くらいまで落ちた。
見上げるとタワーマンションだらけで、自分だけすげー低いところにいる、ちっぽけな感じだった。
ああそうさ、おれなんて所詮、顎の位置が不正な人間だよ。顎が痛覚に不正ログインしているよ、とんだログインボーナスだ、顎ログボつらいわ、いくらなんでも今日ログインしなくてもいいだろ、といった具体に完全に不貞腐れていた。

ググり倒して各所のマッサージを施すも一向に改善の気配なし。

・・そうだ!

「溺れる者は藁をもつかむ。顎外れる者、接骨院を予約する」ということわざがあるではないか。思い出した。
僕はいきつけの整体・接骨院にオンライン予約を入れた。クリックひとつで安心できて枕を高くして眠れる2018年ってマジで最高。
肝心の「接骨院で顎を元の位置に整頓してくれるかどうか問題」はあるが、正直ダメ元なところはある。
どうやら歯医者にいくのが正当なステップなようだし、2年ほど通って顔面の骨を触ったことなどないのだから。いいさ、おれは自由にステップを踏むのだ。

今日の昼に接骨院にいき、結果からいうと、その他の身体のパーツと同じように顎も正しい位置に再配置してくれた。
あと身体のあらゆるところがこわばっていたので、それらも整理整頓してもらった。
テレビなどで散見されるバキバキ鳴らす行為であったり、ツボをやたら押されてめっちゃ痛い、などはない。神の手による魔法によって身体の調子がよくなる感じだ。

ここで格言が生まれた。

信頼のおける整体・接骨院をおさえておくことは大いに人生を豊かにする(東京都在住・顎関節がズレていた者)

晴れて、硬い食べ物を咀嚼できる身体になって中野へ。

豚のイラスト収集家としても、この豚はなかなかナイスだ。よっ!ナイス豚!

オーダーは「この店には5兆回は来ている」という友人に任せる。裂きイカの天ぷらなるものをオーダーし、運ばれてくると「写真撮っといて!」と言われたので。

まあ美味いこと。あまみがあり、これがこの裂きイカ天ぷらの旨味でもあった。これがパンパンに敷き詰められた6畳一間の部屋にダイブしたい。

そして一番おいしかったのがこれ。あみレバー。

レバーになんかすげえヤバいやつが巻いてあって、とにかく美味い。
何が巻いてあるかって、そんなことはビールや梅酒ソーダと一緒に流し込んで忘れてしまったが、とにかく美味いやつが巻いてある。

そしてそのまま阿佐ヶ谷に流れて、Rojiに初訪問。

店内は空間がゆったりとしており、非常に落ち着く。BGMもちょうどいい大きさで、入店したときに流れていたのは多分KID FRESINOだった。
流して聴いていても心地いいし、耳を傾けると聴きごたえのある曲ばかり。今日は(いつもは知らないけど)邦楽ばかりだった。
ドリンクも最初に頼んだホワイトビールがとても美味しかったから、この味が恋しくなったらまた訪れるのだろう。

夏の夜に、なんか良い時間を過ごせた。この「なんかいい日」というのは、そしてその余韻というものは、とても貴重だし大切にしていきたい。
友人夫妻よありがとう。またよろしく。

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