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推しに生かされる

私の命は、推しの存在によって、日々なんとか繋がっている。

のっけからポエムみたいなこと言ってみたけど
比喩表現でもなんでもない。

本当に、私は推しがいてくれるから
1日、1日、「死なない」という決断を繰り返していける。

生きることは
「死なない」という選択の繰り返しだ。
毎日「今日は死ぬのはやめておこう」と、決める。
それが365回行われているのが
遠目から見たら繋がっているようにみえて、「1年生きた」ってことになる。

だから毎日
「死ぬのやめとこ」って思える理由さえあれば
人は生きていけるってことになる。

私の場合、“推し”がそれだ。

今日の夜21時からSHOW ROOMで配信してくれる。
週末の0:00になったら新しいMVがYouTubeにアップされる。
1ヶ月待ったら好きな子の写真集が届く。
半年がんばれば全国ツアーがうちの県にやってくる。

そんな毎日の「楽しみ」に、私は生かされている。

なかったら、と思うと恐ろしい。
明日にも、来週にも、1ヶ月先にも、1年先にも
なんの楽しみもなかったら
果たして「今日は死ぬのやめとこう」と思い続けられるか、自信がない。


「推しなんていなくたって、人生には楽しいこといっぱいあるじゃん」

はい。
そう言える人は、心がめちゃくちゃに健康な人なので
自分を推して100歳まで生きていってください。


「私たちがいることで、明日からも生きていこうって思ってもらえたら」
というようなことを言っているアイドルがいて
「大袈裟だな」なんて言う人もいるけど
私はそれが、アイドルという商売の本質だと思う。

みんな「生きる理由」を買っているのだ。

そんな、自分のためなんかじゃない
応援している推しのために課金してるんです

って言う人も、きっと
「推しのためになれてる自分」を買うことで
自分の生きる理由(イミ)を買っている。

全国民に“推し”ができたら
ホットラインなんか作るより、よっぽど自殺率は下がると思う。

推しは
窒息しそうな日々の中で、
気づいたら息を吸えていなかったことを思い出させてくれる。

息を吸うことができてはじめて
あ、わたし、苦しかったんだ
と気づく。

吸えないまま死んじゃう人が、きっといる。


なんだっていい。
「この日まではがんばろ」と思えるもの。
「これでまた明日からもがんばれる」と思えるもの。

アイドルでも、お笑い芸人でも
コスメでも、鉄道でも
マンガでも、YouTubeでも

それさえあれば、人はきっと
なんとか生きていける。


p.s.
そんな私の推しは、乃木坂46と日向坂46です。
普通の女の子として生きてたら100パーかわいいとしか言われないはずの超絶美人な子たちが、厳しい世界に入って、顔も見たことない人に色んなこと言われながら、それでも必死に頑張って、OFFなんかきっと私なんかの5分の1もないくらい忙しいはずなのに、ファンのためにってSNS更新してくれて、疲れてても笑っててくれて、どれだけ激しいライブの翌日でも普通に番組に出てくれて、本当すごくないですか??生きてくれているだけで尊いです。
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24歳/新卒2年目の会社員/エッセイスト,コラムニスト/早稲田大学文化構想学部卒業/趣味は美少女鑑賞です