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育休から育業へ 夫と過ごした産後の話

4年前、夫は育休を取得した。

我が家の二人目が生まれたタイミングで。

実母は難病に罹患し、要介助状態のため
里帰りをするという選択肢は私には無かった。

出産し退院してから生後1か月までの間、
長女の保育園の送迎、家事を担うために
夫が育休を決意。
当時は、男性の育休は会社の中で珍しかった。

育休および育業について、夫はこう語る。

「育休を取るか取らないかではなく、
 育児の主体者であることを自覚しているかどうかが重要だ。」

たしかに。

言い方は悪いが、
育児の主体者になれない夫が
育休を取得して家に居たら、
ただのお荷物でしかない。
よりによって
母体のホルモンバランスが乱れたあの時期に。

育休は手段であって目的ではない。
育業という使命を果たすことが大事なのではなかろうか。

さて、夫の育休の取得開始時期は
産院の退院と合わせたかった。

しかし、出産とは予測できないもの。
計画出産に対応する産院ではなかったため、
いつ生まれてくるか分からない。
いつから夫が休むかが決まらない。
そこが難点だった。

私は、産後ケア入院を利用することにした。
産院での入院5日に引き続く形で、
産後ケア入院を1週間追加。
その間に夫は育休に入る調整を済ませた。
※産後ケア入院は天国だった。

育休中、夫の働きぶりは素晴らしかった。
夫が神がかって見えたといっても過言ではない。
(大袈裟なのはホルモンバランスのせい。)

朝、グズる当時3歳の長女を起こし、
身支度させて保育園へ送るのは
片付け、掃除、洗濯、買い物も
食事の準備は私がしていたが、
後片付けは再び夫の出番
授乳後の新生児を抱き上げ、げっぷさせ、寝かしつけるのも
オムツ替えも昼間は
夕方に長女をお迎えにいくのも、
長女と風呂に入るのも、寝かすのも
朝から晩まで、夫、夫、夫、フル稼働。

私はというと…
頻回授乳と療養に専念した1ヶ月だった。
(おかけで、産後の母体回復は目覚ましく
 生理が産後2か月で再開してしまった。)

心底、夫に感謝の念を抱いた。

新生児の成長をリアルタイムで共有できたこと
他愛ないお喋り相手がいたこと。
そして、心身ともにボロボロの産後、
夫が家に居てくれてどんなに心強かったことか。

私の夫は、育児上手である。
それはきっと、
育児の主体者であることを自覚しているからだと思う。

子ども達とぶつかっては感情の渦に飲まれる
ポンコツな私に足りないのは、
育児の主体者であることの自覚かもしれない。

今も夫に感謝している。