子ども達の「迷言」を解く
こんにちは、
二児の母banana310です。
子どもたちの「迷言」が大好きです。
ここでいう迷言とは、いわゆる子ども達のことばの誤りのこと。
子ども達のことばの誤りを、私はこう捉えています。
正しい言葉に辿り着くための道を迷っている言葉、と。
本記事では、わが家の小3と年中姉妹の迷言をご紹介します。
同じようなお子さんがいらっしゃるかしら。
クスッと笑って読み進めて頂ければ幸いです。
ヘリポクター
エベレーター
トウモコロシ
音位転換ってやつですね。
※近くの子音が入れ替わる誤り
1音入れ替わるだけで全く違った響きになります。どれも子どもらしくて可愛い言い誤りですね。
この3つは比較的長い期間、言い誤りが続いていました。年中手前くらいまで続いたかしら。
私的には「ヘリポクター」が一番、萌えます。
カガにくわれた
カニにくわれた
4歳次女、ただいま絶賛連呼中。
「蚊」という一音で成り立つ言葉はどうも子どもには認識しにくいようです。
どうしても「か」のあとに、「に」やら「が」の助詞がおまけでくっついてきます。
昔、音韻論という学問で、日本語では2モーラ(拍)というリズムが基本になっているという論文を読んだことがあります。略語が「滝クリ(滝沢クリステル)」「シゴデキ(仕事ができる)」など2拍+2拍が多いことも説明されていました。子ども達にとっての1拍は心地悪く、「かが」「かに」の方が落ち着くのだろう、という結論です。
なるほど、なるほど。
おどるやつ
かつおぶしのこと。
お好み焼き、焼きそばがない食事の場面で
「ママ、おどるやつちょうだい」の破壊力はデカいです。
アンパンマンショップがたくさん
カタカナが読めるようになった長女が5歳の頃。街中にアンパンマンショップがあると主張していました。
子どもと一緒に出掛けた際に、「ママ、アンパンマンショップみつけたよ!」と指差す先にあったは
アパマンショップの看板でした。
おしりのでんしゃ
JR東京駅~高尾駅を走行する中央線のこと。
「電車に、おしりがたくさんある!!」という長女(当時小1)。理由をたずねると、座席の背もたれ部分がお尻に見えると!
始発駅・終着駅でしかみられない光景です。
ぜひ、皆さんも圧巻のおしり陳列をご覧ください。
滝のおトイレ
JR東日本駅構内トイレ付近で流れる人工音声
「このさきは、多機能トイレです。」
を耳にしたことはありますか。
視覚障がい者むけの自動音声アナウンスです。
わが家の子ども達は「このさきは、多機能トイレです。」を「このさきは、滝のおトイレです。」と聞いていたそう!(当時、長女小1&次女2歳)
「ママ、駅にある滝のおトイレってどんなトイレなの??」と、尋ねてきた子ども達。
扉の向こうにある「滝のおトイレ」とはどんなトイレなのだろうと、子ども達は想像を膨らませていたとのことで…。
もう、いじらしくて、思わずぎゅーーっと
抱き締めてしまいました。
子どもの言語発達は実に面白いです。
発達途上で出てくることばの言い誤りを
私は「迷言」と考えてます。
完成形に近づくために迷っている証なのだろう、と。
ですから、言い誤りは指摘せず、共感しながら
正しい言語モデルを示すよう心がけています。
例えば
「ママ―!見て!ヘリポクター!」
「おお!!ヘリコプターが見えるね!
ヘリコプター、かっこいいね!」(2回言う)
「ママ、おどるやつちょうだい!」
「はいはい、どうぞ、か・つ・お・ぶ・し!」(おもてなし風)
こんな具合に接するよう心がけています。
(あくまで、心がけ。)
そうしていくうちに、迷言は消えていってしまいました。
トライ&エラーで数々の迷言を残しながら
ことばを着実に学んでいく子ども達。
一生懸命に伝えようとするその姿が愛おしいったらありゃしません。
1つでも、子ども達からの迷言を逃さないようにしたいものです。
思わぬ名言が生まれるかもしれませんから。
ここまでお読みくださりありがとうございました。