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2020/11/08 【人生のターニングポイント】

午後1時、番組表を見ながら、「久しぶりに野球でも観てみようかな〜」くらいの軽い気持ちだったのに、それは、鳥肌モノの超感動ゲームだった。



本日、明治神宮球場で早稲田大学と慶應義塾大学による、秋季大学野球リーグの最終優勝決定戦が行われた。

この試合のもつ意味は大きい。共に超強豪校で、自分の4年間を捧げてきた集大成である。つまり、4年生に有終の美を飾ってほしいという思いと、総力をあげて勝ちを取りに行くという両方の思いがグラウンド上にある。

「野球はツーアウトから」の格言通り、9回ツーアウトからの大逆転大感動ゲームとなった。きっと、この試合に関わった部員にとっては、人生のベストゲームの一つになることだろう。

最善を尽くす姿勢を貫いた慶應

ベンチの選手を惜しげなく投入する姿勢を貫いた。確率の高い選手が続々と代打で出てきて、投手のワンポイント起用も目立った。

特に、9回ツーアウトからランナーを許した場面では、昨日ホームランを打たれている蛭間選手が相手打者だった。そこで、エース木澤選手を下げて抑える可能性のより高い2年生サウスポー生井選手を投入した。

結果的には、この後逆転決勝ツーランホームランが飛び出し、逆転負けを喫することになるが、誰も打たれたピッチャーを責めることはできないだろう。攻めのスタイルを貫いた慶應に油断はなかったと思う。今日の相手が一枚上手だった。まさに、勝負は時の運だ。

気持ちを全面に出していた早稲田

4年生3人で先制点をもぎ取ったように、画面越しでも選手の気迫がもろに伝わってきた。また、9回はベンチの選手の目が赤くなっていた。そんな中、あと一人でゲームセットという場面で冷静な表情で打席に立つ蛭間選手。初球のスライダーをバックスクリーンまで運ぶと、ダイヤモンドを一周するその目に涙が光っていた。

きっと、これまでのいろんな思いが込み上げてきているのだろう。そんな一人一人の野球人生を想像せずにはいられない死闘だった。

僭越ながら、早慶の皆さんに感謝とエールを送りたい!

勝った早稲田大学の小宮山悟監督は、優勝インタビューで「自分の今までの野球人生で一番感動したゲームだった」と述べていた。プロ野球で活躍した小宮山さんにそこまで言わせた選手たちは、本当に最高だった。

また、「慶応の選手は、今日は思いっきり泣いたらいいですよ。そして、この試合が、これからの人生に生きる試合になってほしいですね」という解説者の言葉があったように、きっと今日の早慶戦が、今後の選手たちの人生の糧となることだろう。羨ましい限りだ。

ドラフト1位での入団が決まっている早川選手(早稲田)、木澤選手(慶應)をはじめ、すべての選手の今後の益々のご活躍により、いつまでも「あの早慶戦」と呼ばれるようになってほしいと思った。松井秀喜の五打席連続敬遠や松坂上重のあの試合のように。

今日の試合に感動した僕は、これからの皆さまのご活躍をマジで願っています。

人生のターニングポイント

どんな人にも人生における分岐点、ターニングポイントがあると思うが、それが自分にとって良かったのかどうか、意味づけされるのはいつも後になってからだ。

政治家の小泉純一郎氏も、「政治家の価値は、10年後、20年後にわかるもの」という言葉を残されているように、本気で向き合い続けている時に、その判断がどうかなんてわからないのだと思う。

だから、何かに挑戦する時、周りの言葉に流されず、自分が納得できる生き方を貫くことが大切なんだと思う。短期的にはマイナスだったとしても、それを続けていくことで、「あの時のあれがあったからここまで成長できた」と思えるようになるのだと思う。


今日の早慶戦は、きっと選手の皆さんにとって、そんな試合になるだけの価値あるものだったと思う。そんな瞬間を観ることができて、本当に感謝している。

そして、明日からも頑張ろう。





小学校教師、パパとしての立場から発信し続けていきます!これからもよろしくお願いします!