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【元適応障害が語る】医師の診断を会社に伝える際の注意点

自己紹介

こんにちは。バナボ千尋です。
僕は社会人2年目に適応障害で休職し、3カ月で復職したサラリーマンです。
現在も適応障害やその他精神疾患に悩む方に向けて、克服のヒントとなるブログを書いています。
今回は医師の診断を会社に伝えるときの注意点について書いていきます。

僕自身のリアルな体験談は以下記事に書いていますので、気になる方は読んでみてください。

伝えるタイミング

僕の場合、診断を受けた直後に人事部の相談窓口にメールで報告をしました。
そこからその日のうちに人事担当とのWeb面談、部長との面談まで行いました。
このスピーディーな対応のおかげで翌日から休職することができたので、これは良かったと思っています。

しかし、人によっては休職するとなると引継ぎが発生することにより少し心の準備が必要な方もいらっしゃるかと思います。
周囲に誤解を与えないためにも、あまり長期間お休みすることはお勧めできません。
自身の体調を整えて、早めに報告すると良いでしょう。

伝える内容

休職前に伝える内容は以下です。

・診断名
・症状
・休職期間
・治療計画
・復帰予定
・業務調整希望

これらは医師から示されたものをそのまま伝えましょう。

伝えるときの注意点

これは僕の体験からくるものですが、医師の判断も完璧ではありません。
15分程度の診察ですべてがわかるわけはなく、だいたいの情報から過去のデータの傾向とすり合わせて、無難なことを言うのです。
そして、本当に必要なのか不明な薬を処方します。

僕の場合、適応障害の原因は上司と言われました。
しかし、上司はきっかけに過ぎず、本当の原因は自分の過去にありました。
もちろん、休職初期は原因は上司であると言った方が僕が自分を責めなくなる、ネガティブに落ちなくなるという判断があったと思います。

ここで困るのが、会社への伝え方です。

僕は復職直後の産業医面談で、上司の存在がきっかけではあったが、適応障害の本当の原因が自分であることを話しました。

そのときに、新しい部署の部長から
「でも、お医者さんは上司に原因があるって言ってたんでしょ?そしたら、マネージャー側にも対応をしないといけませんね」
という話になりました。

何をどう対応しようとしていたのかわかりませんが、それほど医師の発言には権威があるのでしょう。
臨床的な分野ってそんな単純ではないと思うんですけどね。

そのため、注意すべきは医師の話を今後の復職について決める1つの材料として扱うということです。
そして、会社での面談時にはメンバーと共通認識を持てると理想的です。

適応障害を乗り越え、復職していくには医師の判断よりも自身の確かな気づきや対策、気持ちが重要だというのが僕の意見です。

あなたのサポートで僕の活動を応援してください! 適応障害は年々増加傾向にあります。しかし、その病気についてはまだまだ知られていません。症状が改善しても悩んでいる人はたくさんいます。僕は実体験からこの病気について発信し、適応障害に悩む人々の安心できる社会を実現したいです。