見出し画像

人材育成方法のポイント

 自身の実務経験から人材育成のポイントの考えをまとめて記録しておきたい。この考え方が少しでも何かのヒントになれば、嬉しく思う。また、反論や意見もたくさん欲しいと思う。

 人材育成は、3点セットを意識して設計することで効果が格段に上がる。①アセスメント②コラボレーション③点から線へ

①アセスメント 
 自分自身の棚卸や自身の現在位置を常に確認するということ。「なんとなくや多分こうだろう、あの人はなんとなく優秀です。」と、世の中の会話の中には、非常に曖昧な表現が多数ある。
 自身の現状分析を正しく定量的に実施されないと当人の気づきにならない。逆に、足りない部分が定量的に把握されていれば、それに対してなにをどのくらい学ぶ必要があるかが明確になる。人は、学びを自ら欲した時にこそ、吸収していくことができる。学びを必要としていない段階でいくらインプットしても理解されないし、知識の習得にはならない。
 また、定量的な評価を基準となるものさしで測るようにしておけば、目線を合わせて、繰り返し運用することによって、組織としての基準となり定着していく。

②コラボレーション 
 研修は効率を上げるために受講者の属性を同じグループにすることが一般的であり、多くの場合がそうなっている。同じ悩みの共有や同じステージの学びの提供ができることで、講師及び受講生にとってWIN-WINの形となっている。しかし、現代においては、その学びだけではビジネスの現場で通用しないのが常である。
 そこで、コラボレーションが有効になる。難しく考えるのではなく、2つの異なる研修を近くで実施し、90分間だけ、コラボレーションする時間を作れば良いのである。この時間が各々の研修のスパイスにもなるし、コラボすることで気づきや学びになる。

③点から線へ
 学びというものは、一定の連続性が伴わないと深い学びとはならない。単発でのスキルアップ研修等については、一番その後に活かすことが難しい。よく聞く話だが「ためにはなりました。ただ、どちらかというと、周囲の人と意見交換したことの方が有益でした。」といった話をよく耳にする。結局、学びにいったはずだが、中身は少しも習得していないということだ。
 だから、カリキュラムについて全3〜5回といった感じで継続性のなる学びの形にする必要がある。各回の前後に予習・復習を組み込んでいき、その間に実践ができる環境であれば、尚よし。これによりOJTとOFFJTが自然とリンクしていくことができ、継続性が担保され、受講者の中での切磋琢磨が起きていく。

 この①〜③アセスメント、コラボレーション、点から線へ(そして面へ)を網羅した形の教育プログラムを作成することで、実行度が飛躍的に上昇するはずである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?