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1. ディジュリドゥで知っておきたい身体の場所


身体の部位と名称について

身体の構造を知ることは、ディジュリドゥを演奏している時に自分の身体がどう動いているのかを知るスタートラインです。そのためにも、今後このマガジンで出てくる身体の部位の名称と位置を簡略化した断面図で紹介しておきたいと思います。

[顔の断面図]MRIの顔の断面写真をベースにイラスト化しました。医学誌にのるような正確なものではありませんが、ベースをMRI写真にしながらもある程度わかりやすく単純化しています。

唇・歯・舌などは一般的に誰でも知っているし、日常会話にも登場します。けれど、硬口蓋・軟口蓋・鼻腔・咽頭などは病院でお医者さんに言われても、その部位がどの部分を指しているのかあまりピンとこない医学用語に近い印象です。

中でも口(くち)の蓋(ふた)と書く「口蓋」という言葉は聞き馴染みのない言葉です。単純に上顎といってもいいかもしれませんが、この「口蓋」が「硬口蓋」と「軟口蓋」にわかれていることが結構重要なので、上の図を見て場所を確認してみてください。


軟口蓋の役割ってなに?

「軟口蓋」は図の緑色の部分です。「硬口蓋」は歯茎から後ろの硬い部分で、口蓋全体でいうと前方部分です。「軟口蓋」はその名のとおりやわらかく、不随意的に動く、口蓋の後方部分です。

日常生活で意識する部位ではありませんが、水や食べ物を飲み込む際には軟口蓋がせり上がり、咽頭に触れることで鼻腔と口腔との間を遮断します。それによって鼻腔に水や食べ物が逆流することを防いでいます。

[軟口蓋がせり上がり、咽頭に触れている状態]重力を考えても軟口蓋は垂れ下がった状態が自然ですが、単純に咽頭をふさぐ動き以外にもこの図のようにせり上がるような動きもします。

他にもどんな時に軟口蓋は動くのでしょう?

ツバを飲み込む、ゴホンゴホンと咳払いをする、トイレできばる、裏声を出す、ガギグゲゴなどの破裂音を発声する時など、意外にいろんな身体の動きに付随して動いているのがわかります。そして、あらゆる管楽器の音を鳴らしている間中、軟口蓋はせり上がって、鼻腔と口腔を遮断し続けています。

ディジュリドゥも管楽器の一つですから、その例外ではありません。詳しくは第3章で書かれる「3. 軟口蓋でフタをしてしゃべる」のコラムをご覧ください。前置きはこれくらいにして、次からは実践的にディジュリドゥを鳴らす方法について書いていきます。


>> 2. ディジュリドゥの唇の作り方


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