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浸透していく瞳の奥では何万年もの過去に

浸透していく瞳の奥では何万年もの過去に
それは生まれてくる前の遠い記憶
無意識の中の意識
この細胞の一つ一つに伝わる想いは
信じられぬほど透明に近くて純度が高い
僕らの頭は考えられぬほど緻密だ
だから人は考えとは違う行動もできる
不可能に思えることも可能にしてきた
なのに今人類は全て自分たちの基準で解決しようとする
不確かなものを信じることができないでいる
そうやって時間だけが過ぎてゆく
ゆっくりと深く夜が更けゆくまで
僕らの中の深いところに潜っていくと
どうしようもなく矛盾に対応できない自分がいる
ぶくぶくと泡をたて沈んだまま
もう浮き上がらないんじゃないかと思うほど
身体は鉛のように硬くて重い
そんな夜を越え朝を迎えると
何も処理できぬまままたいつものように1日を
当たり前のように繰り返してしまう
今日もやけに朝日がまぶしい
この瞳に焼きつくほどに

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