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フランスマラソン界のスター(58歳で2時間27分)

ランニングクラブ

以前にも書いたが、私はフランスのランニングクラブに所属している。フランスのシーズンは9月から始まる。そのタイミングで今のクラブに来た。

クラブ名は、Team lenglen。

フランスのクラブだけにフランス語。

2019年にできた若いチームだが、メンバー数は正確にはわからないが、私の理解では40名近くおり、他のクラブメンバーも練習に来るほど、熱心なクラブである。

58歳のコーチ兼選手

本クラブの創設者で、コーチ兼選手を務める58歳の方がいる。

名前は、Mohammed EI Yamani。

彼はフランス語しか話せないので、私は残念ながら、挨拶を交わす程度しかできていない。

たまたまYou Tubeを観ていたら、彼の動画を発見した。もちろんフランス語。

字幕を入れて内容を概ね理解したので、以下にその内容を整理した。一部正確に理解できていない可能性がある点をご容赦願いたい。また、同じクラブ員として知る情報も追記している。

動画の概要

経歴等

・55歳~59歳のカテゴリーの1500m(4’20),3000m(9’03),5000m(15’31),10km(32’05),ハーフ(1:10),マラソン(2:26)のフランス記録保持者。

・55~59歳のカテゴリーの世界記録である2:25:56(1986年)に挑戦中。昨年12月は2:26:57,今年12月は2:27:25。

・走り始めは1994年(32歳)。それまでスポーツの習慣なし。

・初マラソンは2:34。ベストは,38歳(2000年)で2:22@ベルリン。

マラソン哲学

・練習では量に重点を置く。マラソン練習は,最低週80km。マラソンは走行距離が大切。

・昨年12月のマラソンの準備期間(21週間)の平均距離は117km/週。

・ショートのインターバル(300,400,500等)はせず,距離を重視。練習はペースを重視する,練習は競争ではない。

・週3日(水,土,日)がポイント練習。他は11~12km/hのジョグで決して速く走らない。

・水曜は,トラックで1000や3000を10~15kmレースペースで,土曜は,閾値ペースで5km×2,3km×3,4km×3など,日曜は,ロードで距離を踏む(例:マラソン3週前に30km(10km毎ビルドアップ3’50→3’38→3’26))。 

・金曜は,短く,4~5%の傾斜で,5×20秒,5×30秒,5×30秒。

・マラソントレーニングの強度(低,中,強)毎の練習量は,主は低(70%以上)>中>強だが,低>強>中にする週を昨年は定期的に導入。

※Stravaで練習を管理。

休養、食事

・2010年頃はレースに出過ぎて,2012年には,故障でほぼ走ることができず,トレーニング方法を抜本的に見直し。現在は,マラソンは年2回。

・マラソン練習で心身的に疲労するため,マラソン後は,3週間完全休養をとる。

※フランスの現役NO.1ランナーのJimmy Gressier(5000mベスト:13’08)もオフに27日の休養を取る等、休養は大切。

・睡眠は7時間。加齢に伴い減少傾向にあり,昼寝を15~20分取る。

・食品は,栄養素を確認して購入。

・コーラやバター等は摂らない。

・2001年ベルリンでQちゃんが世界記録(2:19:45)で走ったとき,Qちゃんと同じホテルで,彼女がオムレツを食べているのに対して,自身はバニラ,コーラだったことを反省。

3月の東京マラソン出場

彼は来年3月に初の東京マラソン出場権をすでに得ている。国際枠として、2時間27分以内のランナーは権利を得たとのことであった。

彼が東京の地で世界記録を更新することを願いたいし、彼に東京について色々教えてあげたい。

私の独り言


フランス語ができないが故に彼とマラソンの話が全くできていないことが非常に残念に思った。彼に話をすることをモチベーションにフランス語学習に励みたい。



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