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走歴約25年41歳ランナー。仕事によりパリ在住。フルPBは2:33’12(22/12バ…

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走歴約25年41歳ランナー。仕事によりパリ在住。フルPBは2:33’12(22/12バレンシア)。22年は2月に2:33’25(セビリア)のPB,5月にジュネーブでマスター優勝、12月PB。目標はサブ2.5、UTMB完走。少し違う視点からラン、陸上競技、トレイルなどについて綴る。

最近の記事

【提言】国内マラソン大会を海外にもっと開放すべし

これは、フランスを中心に欧州でマラソンを走り感じた自身の経験に基づく、日本のマラソンの更なる発展のための提言。 日本のマラソン大会を海外により開放し、魅力発信、レベルアップのため、参加資格を日本陸上競技連盟登録、日本国籍、在日の有無ではなく、参加希望意思及び過去の実績のネットタイムを中心とすべき。 1 You're qualified for a spot in the 2025 Age Group World Championships! 3月20日、一通のメールが目に

    • パリマラソン2024の特徴(参戦記2)

      前回パリマラソン2024のコースを中心に書いたものの、関心を持たれた方に役立ちそうな情報について、今回書きたい。 1 ネットタイムが存在しないパリマラソンは、よーいドンが何回あるか分からない位あるため、先着しても順位が後ろなんてことは大いに発生する。 この記録証が出るのも全員がゴールしてからとなるため、ネットでしか発行されない。 スタート時間は、エリートが8:00、次はPreferentiels(優遇措置。3時間未満の過去の記録証を事前にメールで提出すると入れるグループ

      • それでもパリマラソンが好き?パリマラソン2024参戦記

        4月7日、自身3度目のパリマラソンを走ってきた。今回はその記録と超番外編。 1 過去2度のパリマラソンこれまでに2度、2018年4月と2021年10月にパリを走った。 いずれも自己ベストを更新。 初マラソンの大学4年時の2006年3月から前回のセビージャまで、これまでにマラソンを43回走ってきた。 初マラソン後、自己ベストを更新した大会は、42回中6回であり、そのうち2回がパリということで、自身にとって非常に縁起が良く、思い出深い大会。 2018年4月の初回は、今で

        • 記録は出ません、ドツボの世界へようこそ、ローママラソン参戦記(妻)

          3月17日に開催されたローママラソンに妻が参加するため、一緒に行ってきた。妻から聞いた参戦記+少し観戦記について記す。 0 背景妻は学生時代はサブスリー(2:58)で1回走っており、その後、長期のブランクを経て、私のパリ赴任後、仕事を継続しつつも、空き時間を利用して、再び熱心に取り組んでいる。 社会人ベストは、昨年4月のパリマラソンで3:03で、次はサブスリーを、ということで、昨年10月のフランクフルトで挑戦するも失敗し、そして今回再度挑戦した。 家庭の事情で、私と妻が

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        • パリマラソン2024の特徴(参戦記2)

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          セビージャマラソンまでの取組と今後(3/3)

          セビージャマラソンを振り返る最終回。前回の9月24日のベルリン後からの約5ヶ月間の振り返り、今回の目標設定の背景、今後について述べる。 0 ポイント○ベルリン後の目標は、スピード強化を兼ねた11月26日のハーフ、12月10日の10km。しかし、その間に思わぬ落とし穴が。1月からは、クラブメンバーらとの強化期間を経るも、11月と12月の走り込み不足があり、またそれにより少なからず影響を受けたであろうスピード面の課題が最後まで克服できなかった。 ○レース3、2週間前の30km

          セビージャマラソンまでの取組と今後(3/3)

          セビージャマラソンの魅力・気付き(2/3)

          2/18に走ったセビージャマラソンの記録の2回目。今回はその魅力、気付きについて発信したい。 パリとその近郊以外の大会で2回出ている大会は本大会のみ。 スペインではバレンシアに次の規模だとは思うものの、スペインのナンバー2ではヨーロッパのランナーには人気があっても、さすがに日本を含むアジアまでは難しいとは思うものの、将来の誰かの役に立つことを願い、記載したい。 0セビージャとはセビージャは、スペイン南部で地中海はモロッコに面するアンダルシア州の州都で内陸部に位置する。闘

          セビージャマラソンの魅力・気付き(2/3)

          セビージャマラソン回顧録:マラソンランナーであることに幸せを感じた瞬間(1/3)

          2月18日、スペイン南部のセビージャでマラソンを走ってきた。その記録を3回に分けて述べる。3回の構成は以下を予定。 第1回 セビージャマラソン回顧録  結果、背景、メンタル、幸せを感じた瞬間 第2回 セビージャマラソンの魅力、気付き  大会の魅力発信 第3回 セビージャマラソンまでの取組  前回のベルリンから約半年、在籍するパリのクラブでの活動とその結果 第1回は、以下の構成で述べる。 1 結果、振り返り(1)結果 2:35:04(グロス) 2:34:48(ネット

          セビージャマラソン回顧録:マラソンランナーであることに幸せを感じた瞬間(1/3)

          フランスランニング雑誌の!?(クレイジーランナー、マラソントレーニング、バレンシアマラソン)

          昨年もフランスランニング雑誌について記事を書いたが、今年も、付録の2024年のフランス国内のマラソン大会ガイドブックを入手するため、同じ雑誌を購入したので、今年の驚き、気づきについて書きたい。 昨年のガイドには、5500の大会が記載されていたが、今年は6000。 何故500も増えたのだろうか。ここには、フランス以外にも近隣のスイス、ベルギーの大会の他、世界の主要マラソン(日本は東京マラソンのみ)やトレイル(日本はウルトラトレイル・マウントフジのみ)も記載されているとはいえ

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          第1回エッフェル塔10km大会参戦 年代別2位も、、

          12月10日、第1回10km de la Tower Eiffelに参加。 2週間前にハーフマラソン(前回の記事参照)を走ったものの、近所開催、第1回大会、スピード練習の一環という位置付けで参加。 役に立つ人はほぼいないであろう滞在者でない限り出場しないローカル大会の紹介。将来、この大会が、大きな国際大会に発展して、日本からも有力ランナーが参加する日が来ることを期待しつつ書き記す。 印象・スタート時間が早い、8時30分。日の出は8時前だけに結構暗い。写真は7:57に撮影

          第1回エッフェル塔10km大会参戦 年代別2位も、、

          パリ郊外ハーフマラソンを走って

          11月末になると、2年前に雪の中で走ったSante Lyon 78kmが思い出されるが、今年は 11/26にパリの隣のブローニュ・ビヤンクール(Boulogne Billancort)というところで、クラブ仲間達とハーフマラソンを走ってきた。 1 フランスナンバー2 ??実は、2017年にも走っており、今回が2回目。1年間、このブローニュ・ビヤンクールに住んでいたこともあって、最も家から近くで開催される大会ということで、何も知らずにエントリーし、フランスでの初めてのレースで

          パリ郊外ハーフマラソンを走って

          パリEkiden参戦記 

          11月5日、パリEkidenに参加。 数多くのレースをフランス内外で走ってきたかが、3年連続で出場したレースはこれだけ。2年前に同僚の方にお誘いをいただいて、本大会を知り、昨年と今年は、同僚やラン仲間を誘い、参戦してきた。 自身は、1区5キロ、2区10キロ、2区10キロを走ってきた。今年は腰の痛み、風の影響もあり37分を要し、昨年より2分近く悪かった。妻も、別チームで去年、今年と参加。 3年分を振り返り、気づいた点を記したい。 ◯日程、場所 毎年11月第1日曜日 エッ

          パリEkiden参戦記 

          フランクフルトマラソン観戦記・参戦記(妻)

          10月26日に妻がドイツのフランクフルトマラソンに出場するために、家族で行ってきた。 天候はあいにくの雨、気温は15度前後、風も気になった。 以下が妻の感想(一部は私)。妻は、サブスリーを目指していたところ、3時間8分ちょいで、ご不満な様子。 今年のマラソンの参加者数は13000人強で、男女の優勝者は、男子が2:04:53、女子が2:19:27であった模様。 ベルリンやロンドンほどの超一流ランナーは来なくても、タイムの出やすい一流のレースであることは間違いない。 1

          フランクフルトマラソン観戦記・参戦記(妻)

          ベルリンマラソンを走っての気づき

          先日はベルリンマラソンの参戦期として、その前のTDS以後の取組、当日の楽しかったレース、その裏側について書いた。 今回は、ベルリンマラソンを走ってみて、気づいたことについて。 すでに来年2024年の第50回のベルリンマラソンの募集が始まっているところ、来年及びそれ以降にベルリンマラソンに関心がある方の多少なりでも参考になれば幸い。 (0)ポイント・涼しくて、フラットで、暖かい応援に囲まれるベルリンは最高のステージ。また、49回もの歴史を重ねた、エコで便利な大会運営に感謝

          ベルリンマラソンを走っての気づき

          楽しかったベルリンマラソン参戦記

          約4週間前にTDS(8/29-8/30開催)参戦記を書き、そこに具体名をあげずに9月24日のマラソン参戦のことを書いた。それこそベルリンマラソン。 今年1月、TDS申し込み前に、ベルリンマラソンを申し込んだ。ヨーロッパの6大メジャーの1つ、ベルリン。 世界屈指の高速レース、昨年9月にキプチョゲが世界新記録を出したコース。赴任中に1度は出たかった大会の権利をようやく掴んだ。今回はその記録。 (0)ポイント・今年のベルリンも、女子世界新の2:11:53が出た程の高速レース。

          楽しかったベルリンマラソン参戦記

          生涯忘れぬUTMB/TDS(154kmトレイル)参戦記

          8月28~30日に開催されたUTMB/TDS(154km、獲得標高9176m)に参加した時の記録。 昨年7月の105kmトレイルで厳しい闘い(下記参照)も相当印象深かったが、今回は、それに勝るとも劣らない忘れられないレースとなった。1週間前とは思えない程、ずっと昔のことにように感じるところ、記憶の限りに綴る。 ポイント・34:02、305位/998人完走/1649人出走。 ・満足する自分、不甲斐ない自分への悔しさ。 ・マラソン練習下での挑戦。 ・You can do it

          生涯忘れぬUTMB/TDS(154kmトレイル)参戦記

          世界記録が1日3つ!?日本記録まで!?パリダイヤモンドリーグ2023観戦記

          1 はじめに世界記録、いや日本記録でさえも、テレビの生中継で観られるだけで本当に良かったと感動するにも関わらず、まさかこんな日が訪れるなんて、という1日に巡り会うことができた。 今まで生きてきた人類の中で 最速の者が3人いの世界記録のパフォーマンスが目の前で観られるなんて。 40年生きてきて、世界記録はおろか日本記録でさえ直接観たことがなかった中、2023年6月9日は、おそらく私の人生で最初で最後の日になる気がする。 陸上競技、特に長距離のファンとして、この上なく幸せな

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