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パリマラソン2024の特徴(参戦記2)

前回パリマラソン2024のコースを中心に書いたものの、関心を持たれた方に役立ちそうな情報について、今回書きたい。

1 ネットタイムが存在しない

パリマラソンは、よーいドンが何回あるか分からない位あるため、先着しても順位が後ろなんてことは大いに発生する。

この記録証が出るのも全員がゴールしてからとなるため、ネットでしか発行されない。

スタート時間は、エリートが8:00、次はPreferentiels(優遇措置。3時間未満の過去の記録証を事前にメールで提出すると入れるグループ)が8:01、その次は記録証未提出の申請タイム3時間グループが8:05、申請タイム3時間15分が8:27という感じで続く。

8:05のグループからは、申請記録でしかないので、人数がぐっと増えて、一段ではスタートせずに何段にも分かれて出発するとともに、そのグループ毎にペースメーカーが配置されている模様。

自身は、記録証をメールで提出することを認識しておらず、恥ずかしながら、過去2回も同様で、今回も3時間グループからスタートした。

前回2021年は、3時間グループの2段目のスタートで、2:35レベルのランナーがほぼおらず、よーいドンの後は独走で、ひたする前のランナーを抜いて行く形となった。

そのため、今回はそれを避けるべく、1段目から出たいと思い、なるべく前に並んだ。

結果的に1段目でスタートでき、2:35クラスのランナーが数人存在したので、その点は良かった。

しかし、仕組みを知っていれば、もっと前からより多くの同クラスのランナーと走れたと思うと、自身エントリー時の説明事項をよく確認しておけば良かった、と反省。

3時間未満の記録を持つ者は、過去の記録証を提出して、ぜひ前から出発するようにしていただきたい。

一方、上記のとおり、整列は申請タイムのため、目標として速いタイムを書くことも当然できる。

自身の周りにも明らかに3時間ランナーには見えない体型、格好のランナーが相応にいた。

Xを見ていると、記録が4時間以上のランナーが自身と同じ3h00の赤色のマークをつけている写真が投稿されていた。

5.4万人も参加する大会であり、後ろからスタートすればするほど、前に大量のランナーがおり、かつコースも狭いところがあるため、人の間をかいくぐって走る必要があり、それだけタイムをロスし、疲れた、という声もあった。

今回は曇り空で終日涼しくて走りやすかったものの、例年、昼頃はそれなりに暑くなっている印象がある。今回の最も遅いスタート時間は、4時間30分目標の11:10以降であり、スタート時から相当暑くなることも想定されうる。

上記を考えると、早い時間の涼しい時間帯にスタートして、人も少なく悠々と走る方が良いようにも思うので、出場を検討される方はその辺も考慮して、タイムを申請していただきたい。

昨年の32キロ付近の様子

2 足元注意

前回はアップダウン、石畳のことを中心に書いた。

それに加えて、道路が日本のように綺麗ではないので、ひび割れ、穴、でっぱり、くいみたいなものがそこら中にあり、また石畳も足を撮られるので、足元に十分に注意願いたい。

特に人混みが多く、足元が見えづらいと、転倒することもあるので、気をつけていただきたい。

自身の回りにも転びそうになる者を数名見た。

3 給水は水のみ

環境に優しい大会運営をねらっていらので、ペットボトルをうまく回収すべく、的に投げて、みたいなことはやっているものの、ひたすら水、水、水。

ポカリようなスポーツドリンクのような塩分や糖分が入ったものが提供されないので、足が攣りやすい人にとっては、スポーツドリンク以外の策を練っておく必要がある。

4 その他

・エントリーには健康診断書の提出が必須。初めてフランスに来た時に驚いたが、フランスではどこの大会でも診断書又はフランス陸上競技連盟登録番号の提出が要求される。

・スタート場所は、荷物預け場所から500メートル近く離れており、早めに移動した方が良い。スタート地点はとにかく、人だかり。トイレも少ない。バリケード前にはゼッケンを確認する者がいるので、所定のゾーンに入る必要がある。

荷物を預け、凱旋門奥のシャンゼリゼへ急げ

・スタート地点付近にはゴミ箱が置かれており、そこにペットボトルを捨てたり、荷物預けの後の防寒用に来ていたTシャツ、カッパ、ゴミ袋などを捨てる者も多い。

・全体的にトイレの数が少なく、凱旋門周辺に移動式トイレがあり、それを過ぎるとスタート地点のすぐ近くには男性の小便器がいくつかあり、女性は簡易のトイレが少しある程度。男性はスタートゲート入る前の周辺道路で用をたす者を多く見る。

・メインスポンサーはasics。大会受付は、最寄駅からとにかくasics、asics。日本人としては嬉しい。

・初マラソンの人はゴールドゼッケン。粋な計らい。

・大会が終わるとすぐに来年の申込が始まる。先着順。1ヶ月前の3月第1日曜に開催されるパリハーフマラソンとセットエントリーもある。早く申し込めば、その分安くもなる。

お待ちしております(マラソン別日撮影)

多少なりともお役に立ち、パリを走りたいと思う人がいれば嬉しい限り。質問があればコメント欄に書いてください。

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