失敗を糧にする男
先日カップ戦があった。
1回戦から決勝まで4試合連続でのPK戦の末、息子たちは優勝した。
なかなかここまでPKが続くことも珍しい。
高レベルなチーム同士の均衡した試合だったのか、はたまた低レベルな泥試合だったのか言及は避けるが(笑)、まあ、同じレベル同士の試合だったことは間違いないだろう。
そういった相手に競り勝っての優勝だから、なかなかいい経験になったのではなかろうか。
息子も4試合とも2番目のキッカーとしてPKに出てきてた。
見てる方も緊張するPKだが、メンタルに不安のある息子は大丈夫かな、なんて思ってたら、1試合目のPKで息子は落ち着いたステップで、もう絶対にキーパーが届かないところへしっかり蹴っていて、「ああ、技術でクリアしてるな」と安心したわけだ。
だから結果的に4試合続いたPKもわりと落ち着いて見ていられた。
2試合目も、3試合目もキーパーの動きをしっかりと見ながらゴールの隅へ蹴りこんで、4試合目・決勝戦のPKだけキーパーの正面に蹴って止められた。
なんてプレッシャーに弱いのだろうか!!!笑
決勝だけ明らかにイモったシュート。プレッシャーに負けたシュート。
息子のPKのスタイルは、ロべカルのような、小刻みなステップからボールを蹴るスタイルで、この小刻みステップの時に相手GKの動きをしっかりと観察してコースを狙っていくわけだが、決勝の相手GKはこの息子の小刻みステップ中も動じずデンと構えていて、息子はその威圧感に負けたわけである。
上手い選手が持つ、特有の落ち着いた雰囲気を纏った佇まいだったとは見ていたおれも思った。
ただ相手がどれだけ上手いGKでもゴールの隅は届かないわけで、そこに蹴りこむ技術を息子は持っていたはずである。
しかもこの日4試合目のPK戦。
決勝戦というのを差し引いても、もう緊張するような新鮮さはないだろ笑
それを、まあ、きっちり緊張してプレッシャーに負けるかね・・・苦笑
ほんとに、ある意味で見ている方を油断させない男である。
ただ息子は失敗を糧にできる男である。
サッカー選手がやりがちなミスをきっちり・ことごとく犯していく息子であるが、いつだって成長してきたのは、ミスをして悔しい思いをして反省した後だ。
今回のミスもいつかの成功の第一歩である。
おれはそう信じているぞ。
優勝したことでキックミスの反省が薄れているように見えるのが気がかりではあるが・・・(笑)
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