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朱に交わらなければ・・・。

「君はどうしてそんなにボロボロになるまで歩くんだい。」

その人を知ることでふと私は思ってた。
けど彼女はこう言うんだろうな。

「なんでだろう?」

そんな彼女のはなし。

はじまりは保育園。 
ここが彼女と初めて出会っているそうだ。

そうだというのは正直自分が覚えていない。
小学校は別々だったが中学校で再開することになる。

当時私は人見知りと言う名のラミネートに包まれたくらい人との交流や視線が怖く人と話すのに心臓がどきどきであまり笑えなかった。というのも小さい学校からいきなりに大勢のところにぶち込まれたる訳だから溜まったもんじゃない。

そんな私がクラスの席替えでたまたま彼女の横になった。
なったのだがここで問題発生。
クラスメートとわちゃわちゃやる姿を見て(絶対仲良くならん怖いタイプや 無理無理)なぜならみんなからの人気も高く彼女の周りには自然と人が寄っていた。

自分とは180度。
いやそんなもんじゃない。

体感240度くらい立ち位置が真逆。

こんなくらい人間ときらきらしている彼女。
君の膵臓を食べたいの北村君と浜辺美波ちゃんくらい違う。
※まず北村くんのようにかっこよくもないけど(言わすな)


ただ、そんな彼女はこんな私にも気にせず挨拶を続けてくれた。会話もちょこちょこあったりもした。嬉しくなった私は母にその子のことを話すと冒頭の保育園時代に彼女と出会っていたことを教えてくれた。保育園時代のアルバムを振り返ると小さいながらも彼女の変わらないにこにこした笑顔が映っていた。

これはたまげた。
そんな出来事から少し親近感が湧いた私だったのだが。

そんな彼女に言われたある一言を今でも覚えている。
なんの会話の延長だったか覚えてはいないのだが、
「自分(制服のマネキン)と付き合えるのか?」みたいなことをクラスメートが聞いた際に「無理!」と強く言われたのがなぜかしゅんとなった。

これは対象者に好意をもっているにしろないにしろ、やはり人というものは自分を否定されると心が少しだけ苦しくなるものなんだなとこの時彼女を通して学ぶことができた。
そんな勝気な彼女とは次の学年では別になったため話すことはなくなった。

勘違いしないように釘を刺しておくとこれを言われたから話さなくなったわけではない。せっかく話せる雰囲気の彼女が近くにいなくなるとこれまた元の自分に戻ってしまったわけだ。

そんな私は部活動をテニスコートの周りで練習を行っていたのだが多くのテニス部の中に彼女も混ざって懸命にラケットを振っていた。
(毎日頑張ってんなぁ。)こんな景色を三年見続けたが


そんな彼女と高校でも一緒になるのであるが・・・。






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