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ペットのキスで死んでしまう

こんばんは。

制服のマネキンです。


皆さんの中にペットを飼われている方もいらっしゃるでしょう。特に犬や猫を飼ってるという割合が特に多いと思いますが、愛犬や愛猫にキスをされたり、舐めてられたりすることは飼い主としては自分のこと好きなんだなと幸せな気持ちになりますね。

きゃわいいですねぇ笑


ですが、愛犬や愛猫の行為が飼い主自身に対して危険な感染症にかかるリスクがあり感染症による事故も起きているのです。

マッケナさんの事例

オーストラリアのミルデューラにある病院にジュリー・マッケナさんが運びこまれたとき、彼女はろくに口もきけない状態だった。両腕と両脚は冷えて斑点が出ており、顔は紫色がかっていた。医師たちはすぐに、ジュリーさんの状態を敗血症性ショックと判断した。血液の中に入った細菌が、彼女を体内から攻撃していたのだ。入院から2週間以上たって判明したその正体は、カプノサイトファーガ・カニモルサス(Capnocytophaga canimorsus)という、イヌやネコの唾液に含まれる細菌だった。その時ようやく、ジュリーさんは数週間前に、左足の甲を熱湯でやけどしたのを思い出した。ひどいやけどではなかったため、飼っているフォックステリアの子イヌがその傷をなめたときも特に気にとめていなかった。最終的に抗生物質によって形勢は逆転した。とはいえ、ジュリーさんは左脚の膝下、右足の一部、手足の指をすべて切断せざるを得なかった。後に彼女はオーストラリアのABCニュースに対し、「あらゆる面で人生を変えた出来事でした」と語っている。

このように思わぬ形で愛する愛犬や愛猫によって自分の生死にも関わるほどのことが起きる可能性があるとのことです。

では、マッケナさんが苦しめられたように犬や猫に含まれていた病原体とはどのようなものだったのでしょうか?



 イヌとネコの口の中にいる菌を調べる研究により、子イヌの口にカプノサイトファーガ・カニモルサスという病原体がいるということが判明しています。厚生労働省によると、日本国内のイヌの74~82%、ネコの57~64%がこの菌を保菌しているが(「全てのイヌやネコが保菌していると考えた方が良い」と厚労省は注意喚起している)、人の体内に普通はいないとのこと。そのため、ジュリーさんの血流に菌が侵入したとき、彼女の体は感染を撃退しようと激しい戦いを始めたという訳です。米フォーサイス研究所の細菌遺伝学者で、ハーバード大学の口腔医学教授でもあるフロイド・デューハースト氏の研究によれば、人間の口の中には400~500種の細菌や微生物がたくさんいて、イヌの口腔内細菌は約400種、ネコでは200種近く見つかっているという。ただし、今後の研究で、その数はさらに増えるとのこと。


人間の皮膚と免疫系はペット由来の細菌から日々私たちを守ってくれています。しかし、守れないことも。イヌにかまれた人の約10~15%が口の中にいる菌に感染する。ネコなら最大50%にも。先ほど登場したカプノサイトファーガ・カニモルサスにより敗血症性ショックになった患者の26%が亡くなったという研究もあります。

私たちがペット由来の感染症にかかる主な理由の一つは、人が持つ細菌の生態系がペットのそれと違うためだという点があり人とイヌを見た際に、同じ種の菌は約15%しかいません。したがって、人体にもともといる細菌や免疫システムが、イヌの口内にいる菌や微生物を撃退できないこともあるということ。一方、イヌとネコの口腔細菌叢(さいきんそう)は、約50%が重なっており こうした差の一因は、細菌が食べ物に合わせて菌が進化してきた背景があるのではという見立てがある。人の口の中を支配するのは連鎖球菌であり、糖分を食べるのに長けている。「ネコもイヌもドーナツをたくさん食べすぎたりしませんから、連鎖球菌はほとんどいません」と。デューハースト氏によれば、動物に1度なめられると、人体には馴染みのない細菌が数百万も付着しており、その菌は数時間経っても人の皮膚から検出される。イヌになめられたとして、5時間後にその部位を綿棒でこすると、イヌの口内にいる細菌を50種以上も採取できることになるらしい。


普段何気なく接するペットが実は菌という危険性をもっているという事を知った上で改めて接し方についてペットと関わってみてもいいのではないでしょうか?

PS 私は猫より犬はですが最近は猫も好きになりつつあります。
マンチカン最高


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