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16日目 にほんごの彼女


「にほんごは すきですか?」
 と、その人に聞いた。

「まるで、紅茶は すきですか? みたいな聞き方だな」と、近くにいた人が笑った。

ほんの一瞬、人生がクロスした人。
きれいな本を買うと、彼女を思い出す。

名前も思い出せないのに、埃っぽいコンクリの階段の上の段と下の段に座って話したこと、思い出す。

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この物語はヤヤナギさんが企画されている #100日間連続投稿マラソン に参加しています。

毎日ひとつずつ、少しずつずれながらどこか重なっているような物語を綴っていこうと思います。

企画の詳しい内容は、ヤヤナギさんのnoteのこちらの記事 に掲載されています。

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