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君がいなくなってから。

君がいなくなってから、ずっと家にいると悲しくて
鬱がひどくなってしまう、、、という焦りから
ひたすらに仕事を探した。
それが良くなかった。急いで見つけた仕事はどれも
上手く行かず、双極性障害はどんどん悪化していった。

大好きだった愛犬を想っていれるタトゥーが
最後そう決めてたのにストレスでタトゥーを入れてしまった。家族に対する罪悪感からタトゥーが入れられなくなった。次は舌ピアスになった。感覚は麻痺している。
流血が心地よかった。生きてるって思った。
仕事ちゃんとしなきゃ、失敗しないようにしないと、、、
のプレッシャーから薬の過剰摂取が止められなくなった。
錠剤を出すあの瞬間。罪悪感に襲われる。それでも
歯止めは効かなかった。自分をコントロールしてくれるのは
自分ではなく薬だと信じて止まなかった。実際にそうだった。薬を飲むと上手く行く気がしてた。多分気がしてただけ。過剰摂取のストレスからタバコを吸うようになった。
美味しくなんてないのになあ。
どんどん落ちていった。記憶力も落ちていった。
私が私じゃなくなった。
「タトゥーとか舌ピとかイメージ湧かない」って言われる。
そうだろう。自分でも実感湧かないんだから。
私は私を傷付けてしか生きていけない。
でも、それではいけない。周りが傷付く。
私も私を傷つけたくない。時々思う。
私は私を辞めたいって。でも、辞められない。
切っても切れないのだ。私という人間が存在する限り
私という人格が存在する。例えばそれが崩壊しても
私であることには変わりない。

太宰治が「恥の多い生涯でした」と記している。
私の人生もおなじだ。
ただ太宰治のようにこの世に何一つ残せてはいない。
恥が多いのは太宰より私の方ではないか。
比べるだなんて烏滸がましいだろうか。

そんなことを考えていたら今日も一日終わるのだ。

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