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他者の期待に応えようとする生き方

他者の期待に応えようとする生き方をやめることにしました。

自分の中にある「理想的な自分」を疑うことにしました。

他者の欲求を自分の欲求にすり替えないこと。私とあなたをはっきりと分けること。

他人や社会から投げつけられた恥や罪悪感を、自分のものとしないこと。

心理士だから、それが健康に生きるために必要なことなのは百も承知でした。

でも、健康に良いから軽い運動をとか、十分な睡眠と食事をとか、もっと自分を大切になどと患者に言いながらそうしない(できない)医療関係者はたくさんいます。

理解と実際の行動の間には大きな乖離があるものです。

自分ができないことをクライエントや患者にさせて満足を得るとしたら、それは投影であり、相手を利用していることになります。

幼少期から目を凝らし続けた他者からの期待や他者の欲求が、いつの間にか内面化され、自己イメージや目標になっていることがあります。

内面化された他者は、そのうち、自分の中の意地悪な批判者になりえます。そして、本当にしたいと思うことがあっても、不安や恥を湧き起こし、そちらへ進むことを妨げます。

他者の期待に応えないようにすれば、対人関係は変わるでしょう。もしかしたら、それまで繋がっていた人と関係が切れてしまうかもしれない。

驚きや困惑、嫌悪を向けられるかもしれない。冷たくなったと言われるかもしれない。孤独を感じるかもしれない。上司からの仕事の評価が下がるかもしれない。

その恐怖に耐えて、私はこうしたい、私はこれが好きと言っていく。そしてそう行動する。他者との間にハッキリとした境界を引いていく。

もう、誰かの期待を読んで動かない。他人の評価も気にしない。そもそも大抵のことは平均以上にできている。落胆する人にはさせておく。期待したのは私じゃない。

私は私の中の声を無視しない。これが自信というものに違いない。

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