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2024年読書メモ

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2024年の読書メモ保存先。 おみくじは2度引いて両方中吉。写真は高田馬場の諏訪神社。
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2024年7月の記事一覧

【a-111】パンとペンの事件簿 柳広司 著 読書メモ

【a-111】パンとペンの事件簿 柳広司 著 読書メモ

オーディブル。

かなり面白い本だったので作家さんローラーをしたくなった。

舞台は第一次世界大戦中?の東京。
繊維系産業の工場で働いていた主人公が職場から追放され、一時的に助けてもらったのが社会主義者たちの集まる売文社。
そこは文書の代筆をなんでも受ける会社。
そこに居る一癖も二癖もある登場人物たちが日々起こる事件の中でユニークかつスマートに解決へ導く短編集的なストーリー。

最後には主人公も新

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【a-110】ふしぎ駄菓子屋銭天堂20 廣嶋玲子 著 読書メモ

【a-110】ふしぎ駄菓子屋銭天堂20 廣嶋玲子 著 読書メモ

オーディブル。

この巻では、長らく敵役だった二代目の大ボスロクドウ教授との戦いに遂に終止符が打たれた。

前巻最後で完成したAI兵器?が人格を持ってしまい、紅子さんに相談してロクドウ教授側の無闇矢鱈な憎悪、不満を消してしまった。

これで、一旦区切りだけれど、今後も続くのか?

【a-109】夢探偵フロイト ナイトメアの殺人実験 内藤了 著 読書メモ

【a-109】夢探偵フロイト ナイトメアの殺人実験 内藤了 著 読書メモ

オーディブル。
続き、そして多分シリーズ最後。

フロイト先生、学長先生、おたえちゃん(学食経営のおばちゃん)、オタモリ先輩、そして主人公のぺこちゃん、ほか、登場人物が皆魅力に溢れる楽しみだった作品もラスト。

フロイト先生がこの研究に入ったきっかけである、人を殺す夢。これととうとう遭遇してしまう。
これまで培った科学的アプローチを駆使して戦おうと乗り込むが、この夢は伝染する力があり、フロイト先生

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【a-108】日本哲学入門 藤田正勝 著 読書メモ

【a-108】日本哲学入門 藤田正勝 著 読書メモ

オーディブル。
哲学も教養として知っておきたいなと思って聞いてみた。

自分の基礎知識がなさすぎてほとんど内容がわからなかったし、残らなかった。
多分体系的な順番で紹介されているんだと思うけど、その体系がイメージ付かないので、よくわかんかい具体例がずっと続く苦行になってた。

残念。まだまだ早かった。

チンギス紀 五 絶影 北方謙三 著 読書メモ

チンギス紀 五 絶影 北方謙三 著 読書メモ

続き。

玄翁を討ち果たし、死の間際に父であると告白される。また、玄翁は楊令の子である。

梁山泊棟梁の血を受け継ぐことが判明し、梁山泊残党の交易施設まで話を聞きに行く。

完全にテムジンがメインストリームに向かっていて止められなくなっている。

吹毛剣を持つテムジンを頭領として憧れ、かつての梁山泊の一味の残党たちが集ってくるのか、楽しみである。

トクトアとトオリル・カンが再度ぶつかり、トクトア

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チンギス紀 四 遠雷 北方謙三 著 読書メモ

チンギス紀 四 遠雷 北方謙三 著 読書メモ

大水滸伝シリーズの続き。

各勢力が戦闘体制に入る中、トクトア率いるメルキト族とトオリル・カン率いるケレイト王国withジャムカ&テムジンという大きな戦いが起こる。

全員まともな首長であり応援したくなる。特にトクトアは冬に森に単身入り込んで狩猟生活を1月ほどする描写が良い。
片目の狼と絆が芽生え、心安らかな休暇を送るのは羨ましいと感じる。

その森を活かした戦いでケレイト軍を虐殺する結果となる。

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チンギス紀 三 虹暈 北方謙三 著 読書メモ

チンギス紀 三 虹暈 北方謙三 著 読書メモ

大水滸伝シリーズの続き。

タイチウト族がタルグダイの元に一つにまとまり、ケレイト族もトクトアが完全に掌握。徐々に勢力ごとにまとまり、ぶつかり合いが避けられない状況になりつつある。

テムジン陣営は徐々に充実しつつある。
玄翁なる謎の最強傭兵部隊のみが障害。

どことどこがどうぶつかっていくのか?という感じで終わる。

ジャムカはかなり良いやつとして描かれているから後で戦うのかと思うと悲しい。。

【a-107】境界知能の子どもたち 宮口幸治 著 読書メモ

【a-107】境界知能の子どもたち 宮口幸治 著 読書メモ

オーディブル。

都知事選を見ていて、なんでこうも現実の認識が違う人がいるんだろ?と疑問に思い、そういえば、全く人の話を聞かない人や、目の前に書いてある文字が読めない人など、なんでわざわざ?と思わせる結果を招く行動をしてる人をたくさん見る。

もしかして、社会人として生活してるけど知能的に社会の複雑さに追いついていない人がかなりの数いるんじゃないか?と気になったので聴いてみた。

そして本にある通

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【a-106】Why型思考トレーニング 細谷功 著 読書メモ

【a-106】Why型思考トレーニング 細谷功 著 読書メモ

オーディブル。
具体と抽象の方の別本。もしかしたら、古い本かも。個人的にこの方の講演を聞く機会があったので、また聴いてみた。

この本のタイトルであるWhy型思考は、確かに日本人が苦手。
元々、寺子屋とかでも論語を暗記したりしていたはずだし、もっと昔の中国の科挙試験でもベースは膨大な量の丸暗記が勉強だったはず。
ただし、その先に応用が求められ、先人の知恵の丸暗記について意見交換をしながら知を深めて

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桃源郷 上下 陳舜臣 著 読書メモ

桃源郷 上下 陳舜臣 著 読書メモ

久しぶりの陳舜臣先生。というか、もう本は増えないので読むことも少ないのかな。

久しぶりに図書館使い出したら楽しすぎて目についたものを借りてしまった。
やはり読む時間取りにくいので、次からは少し欲望は抑え気味にしよう。

舞台は宋末の水滸伝や法臘の乱の頃の燕京から。耶律大石の命を受けて陶羽は世界を見に出かける。これが隠れマニ教徒の一族であり、徐々に旅で自覚的になっていく。
この一族の中で語り継がれ

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【a-105】隠温羅 よろず建物因縁帳 内藤了 著 読書メモ

【a-105】隠温羅 よろず建物因縁帳 内藤了 著 読書メモ

オーディブル。
シリーズ最終回。

前回に引き続き、製糸工場の因縁を祓う。
屋根神が祀られているが、悪霊化。
これがなんと隠温羅流の初代の因縁であり、センリュウの黒い瘴気の鎖の元だった。

棟梁が亡くなり、なんと霊界からバックアップ体制を整えてくれる感動のラストバトルも。

出雲の謎の宗教団体がこの屋根神の仕掛け人であり、悪の根源だったらしい。なんか、そんなの奥出雲流とかいう話も別の小説で聞いたっ

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【a-104】蠱峯神 よろず建物因縁帳 内藤了 著 読書メモ

【a-104】蠱峯神 よろず建物因縁帳 内藤了 著 読書メモ

オーディブル。
シリーズも佳境。

隠温羅流の秘密を解き明かすことに本腰を入れつつ、またしてもパグ男ことナガサカ所長絡みで因縁物件に遭遇。
蠱が封印されているように見える。そこにも隠温羅流の印があったりと過去と絡まり不穏。

歴史的に保存価値の高い現役製糸工場をどうしていくか、なんと次回まで引っ張ることに。
そして、次回がシリーズ最終回。

【a-103】畏修羅 よろず建物因縁帳 内藤了 著 読書メモ

【a-103】畏修羅 よろず建物因縁帳 内藤了 著 読書メモ

オーディブル。
シリーズ続き。

胸糞悪い役員が大企業から天下ってきた頃から社内に黒髪ロングの由緒正しい幽霊が出る。
その役員を呪って自殺した女性が現れていた。

この巻からセンリュウさんたちの隠温羅流の秘密を解明する活動が始まる。
タタラ製鉄に関わりそうみたいな話で出雲や岡山に行こうとするもこの事件でそれどころじゃなくなる。

大晦日に四十九日を迎えるように自殺した女性だが、人を呪わば穴二つなの

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チンギス紀 二 鳴動 北方謙三 著 読書メモ

チンギス紀 二 鳴動 北方謙三 著 読書メモ

シリーズの続き。
金国に逃げたテムジンがモンゴルの草原に戻り、力を蓄える。

なんか、テムジンの出自に特殊性が既に付与されたので、もしかすると、楊令の血を引いてる可能性が出てきたか?と思ってる。

ジャムカが既に活躍していてテムジンとも出会ってるのが良い。
このジャムカが序盤のライバルで雌雄を決するイメージなのかな?
西夏を攻めるのはいつになることやら。